マルゲ・ペール・エ・フィス　キュヴェ・サピアンス2007年　750ML

31,900円(税2,900円)

定価 40,150円(税3,650円)

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マルゲ・ペール・エ・フィス
キュヴェ・サピアンス2007年です。

2013年末に初リリースとなった
エルヴェ・ジェスタン
キュヴェ・ジェスタン2006年
そして
双子のキュヴェ
マルゲ・ペール・エ・フィス
キュヴェ・サピアンス2006年

シャンパーニュ界の話題をさらい長らく注目の的となったキュヴェですが
一年待ちキュヴェ・サピアンス06飲みましたが
末恐ろしいポテンシャルの塊
どこまでもエレガントで硬質なクリスタルのようなシャンパーニュ
シャープな酸であってもどこまでも続く余韻
素晴らしい世界ありながらも
飲み手や飲むシチュエーション飲むタイミングなど
選ぶものであり
まだまだ本来の魅力は先にあると感じた1本
なかなか開けることできないシャンパーニュでもありますが
そう考えたとき
ご紹介に関しても簡単にできないというか
そうなるとこの時期ですね
年末年始のこんな特別な時
新年を迎えるこのときが一番ではと思います。

今回のご紹介は
新ビンテージ
マルゲ・ペール・エ・フィス
キュヴェ・サピアンス2007年
そして
エルヴェ・ジェスタン
キュヴェ・ジェスタン2007年

そして
エルヴェ・ジェスタン
キュヴェ・ジェスタン2006年極少量のみ
初リリースのもの寝かせていたものとなります。

ちなみに
2007年の両キュヴェが
2015年8月5日入庫今で1年4か月の経過となります。

2006年キュヴェ・ジェスタンが
2014年12月17日入庫のキュヴェ
今で2年の月日経過したキュヴェとなります。

ただこのサピアンス、ジェスタンを目の前に
一年や二年の月日が永遠ともいえる生命力に満ちた崇高なシャンパーニュに
どれだけの影響を与えているか気になるとともに
人間の儚さ人生の短さも感じるような気がいたします。

以下2006年ご紹介文
マルゲ・ペール・エ・フィス
キュヴェ・サピアンス2006年です。

昨年末シャンパーニュ界の話題をさらった
エルヴェ・ジェスタン
その中心に存在する双子のキュヴェ
それが
エルヴェ・ジェスタン
キュヴェ・ジェスタン2006年
そしてもう一つ
マルゲ・ペール・エ・フィス
キュヴェ・サピアンス2006年であります。

昨年は涙を呑んで未テイスティング・・・
話題とはいえまだまだ早い段階と思い
まぁ一年でも落ち着きでた段階なだけで
本来のポテンシャル発揮するにはまだ先は長いキュヴェかと思います。

インポーターラシーヌさんの中でも
プレステージシャンパーニュ
今は生産終了してしまった
アラン・ロベール
方向性は違えどもラシーヌさんのポートフォリオの中でも
アラン・ロベールに代わり間違いなく頂点に位置する存在であるかと思います。

ただ一年経てもこの時期お客様の間でも話題にあがるこのシャンパーニュ
やはり気になるのはどんな味わい？とのことで
さすがに私もテイスティングしたい・・・ということで
そのタイミングを探しておりました。
そして昨年リリースのキュヴェ・サピアンス06
今年は新ビンテージのリリース無しで
エア便で急きょ入荷となったキュヴェ・ジェスタン06を除いては
昨年末リリースになったキュヴェしか存在しない状態
当店も1月に入荷で落ち着かせていた
キュヴェ・サピアンス06
テイスティングとなりました。

その様子であります。

クラシックというかシンプルなパッケージのキュヴェ・ジェスタンにたいして
こちら
キュヴェ・サピアンスは
本当に凝っているパッケージ
キュヴェ・ジェスタンは6本入りの木箱に対して
キュヴェ・サピアンスは3本入りの木箱
そして
一本一本に対してもキュヴェ・ジェスタンは緩衝材でカバーされているのですが
キュヴェ・サピアンスは
パープルの統一したイメージの和紙のような素材に包まれております。
それを丁寧に取り除き存在あらわになった”芸術品”

まさしく芸術品であります！

当店常日頃中身をもちろん中心にある意味それしか見ていないときもございますが
ただその中身に至るまでの道のり
それが大事な場合もございます。
それが収められる木箱
それにも刻印がなされ宝物のように大事にあつかわれるシャンパーニュ
瓶があらわになっても
今までにないその佇まい
まずはその瓶形これが不思議で
見れば見るほどに魅力的な形
安定感だけを目指したどっしりとしたものではなく
どこかに黄金律が存在するかのような計算されつくした
デザイン
絶妙のバランス保つ安定感に上部に行くにしたがって
細くなっていく瓶口へのライン
そこを握った瞬間の伝わる波動
繊細さ感じ大事にしなくてはと飲み手に考えさせるデザインとも感じます。

まさしく芸術品の域に達したもの
次々とテイスティングしていく私にとっては中身のない瓶はただの瓶で
捨てておりますが
このサピアンスの瓶だけは捨てることができません。
なんでしょうか？

飲む前からそのオーラにやはり只者ではない雰囲気感じ
いざ抜栓そしてグラスに注いだ色！
黄金の雫だが
全体に優しさに満ちた色あいその液体が発するオーラを
伝えるかのような色あい
香りは
泡の繊細で微細なものが無限に続くかのような感覚
まずフッとバニラや大地香それに上質なキノコが複雑にくわわるようで
全体はクリーミーになめらかに柔らかく
繊細でも密度があり
塩分感じる様なミネラル香も加わり
圧倒的な大きさでくるのかと思っていた部分どこかにありましたが
それが
このパッケージからオーラから伝わる優しさ
内包するポテンシャルはすごいもの持っていながら
柳のような雲のような無駄に力まずに漏れ出す魅力
まるで北斗の拳
”トキ”のよう・・・失礼いたしました。

味わいは
硬質なミネラル感もトゲトゲしたものは無く・・・あたり前ですが
ドライだがドライすぎず抱かれる感覚
でも緩さは無く計算されつくした味わいの出方
味付きがやはり優しく透明感あるもので
初めの一杯でガツンとくるもの
それでおおぅ！とくるものではなく
飲んでいるうちにそのすごさ
細やかな味わいの変化やその初めに感じる旨味などの
のせてくる感じで飲むごとにこのシャンパーニュの素晴らしさ気づく
そんな気がいたします。
上品にそして絡み合いじょじょに濃密さも感じ
樽系が濃いわけでもなくどれもが過不足なくベストなバランスを保ち続ける
そして増していく
別次元の存在であると感じます。
飲んでいてコク深いとかそういった感覚持つのは
最後の最後で
はじめはそのクリスタルな透明感それでいて常に優しさ丸みを帯びて
硬質さも表現する
ピンと張りつめた空気感ありながら優しく語りかける
奥からリッチさとかゴージャスな
これも不思議で
見た目ではわからないリッチさゴージャスさ
飲むごとに感じる懐の深さ
和美人的なゴージャス感
二杯目三杯目とよりテリ増し光黄金の雫！
少しずつ魅力増し複雑にふくらみも出てくる液体に
飽きないどころかより探究心くすぐられる感覚
その後に
待っているのは
極上の白ワインであります。

極上のシャンパーニュは最終的に行き着くのは
ここなんでしょうか
元のワイン、葡萄が生命力に満ち溢れ素晴らしいクオリティ持つからこそ
グラスを流れ落ちる雫も粘度あるエキス感あるもので
素晴らしいバランス持つ白ワインと感じるわけであります。

素晴らしい体験することできたと思います。
ありがとうございます。

以下インポーター様情報
Marguet Père et Fils / Sapience 2006
マルゲ・ペール・エ・フィス / キュヴェ〈サピアンス〉
畑
シャンパーニュの３人の友人が育てる有機栽培とビオディナミ栽培のブドウから造られます。

初めてとなった２００６年には、
キュミエール村/ヴァンサン・ラヴァル（有機栽培家）：ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
トレパイユ村 /ダヴィッド・レクラパール（ビオディナミ栽培家）：シャルドネのブドウ
から造られました。

続くヴィンテッジ2007,2008,2009,2010,2011,2012と2013年は、
ブジィ村のブノワ・ライエ（ビオディナミ栽培家）が加わります。
なお、年に関わらずブドウが育つ区画は同じです。

各年の作柄を考慮して醸造しますが、ブドウが育った環境のみならず
ドメーヌが培ったビオディナミに対する知識を考慮します。

ために、最初の３ヴィンテッジの
酸化防止剤（SO2）の使用量は約30mg/Lですが、

2009年は1/3のワインがSO2無添加醸造、
2010年、2011年は1/2
2012年、2013年はすべてSO2無添加で醸造しています。
2009年からワインの低温管理を止め、
225Lのバリックで醸造をおこない、
発酵中の温度管理も止めました。

Marguet Père & Fils マルゲ・ペール・エ・フィス
―遂に新しい次元を開示しはじめた、ワンダー・ワイン―

1870年に創立し、1905年からビン詰めを始めました。現オウナーであり、栽培と醸造のマネージャーのブノワ・マルゲは、5代目にあたります。現在Marguet-Bonnerave（マルゲ＝ボンヌラーヴ）一家は、5つのグラン・クリュ村（アンボネ、ブジィ、
マイィ、シルリィ、ヴェルズネイ）と、セカンド・クリュ（エペルネ）に畑を保有しています。しかし優れた畑を所有しているだけでは優れたシャンパーニュができるわけではなく、現実はより複雑です。優れたワインを造ることは、毎日が挑戦です。すなわち、勤勉に働き、ブドウ畑を観察し、自分のワインと密接に関わり、最良の決断をしようとすることです。定時にだけ働くという時間仕事とはまったく違います。多いなる情熱と広い心持ち、そして献身の結果、大きな
喜びと満足感が得られるのです。

ブノワ･マルゲは有機栽培に興味をもち、2004年にデュヴァル・ルロワ社でシェフ・ド・カーヴ(醸造長)を務めていたエルヴェ・ジェスタンを訪ねました。以来、栽培・醸造の両面でエルヴェに導かれながら、新たな道に開眼し、2006年から本格的に二人の共同作業が始まりました。歴史あるドメーヌの5代目であるブノワにとって、有機栽培に転換することは大変な困難を伴いました。古いネゴシアンを経営する夫人の両親の猛反対と、マルゲ家内や親戚の反対という挟み撃ちは、グラン･クリュに広い畑を持つ古い家柄にありがちな困難なのですが、ことは夫人との離婚にまで発展しました。にもかかわらずブノワは、あえて、売り易いが個性や品格に欠ける凡庸なシャンパーニュ作りを脱し、同志エルヴェ・ジェスタンとともに、新たな可能性に向かって強く前進し始めたのです。

以下中身同じであるキュヴェ・ジェスタン06ご紹介文
エルヴェ・ジェスタン
キュヴェ・ジェスタン2006年です！！！

エルヴェ・ジェスタン・・・・ご存じでしょうか？
私は何度か耳にするようになり
なにかシャンパーニュの世界に
新たなうねりが生まれているそう察知し
乗り遅れないためにも情報を集めなければと
そんな感じになったのが少し前でしょうか

そしてワイナート№48で
シャンパーニュの未来図と題され特集された記事を読み
こ・・・・これは！
と感じました。
錚々たる面々の生産者の中心にいるのが
天才コンサルタント　エルヴェ・ジェスタンでありました。

ブノワ・ライエ、マルゲ・ペース・エ・フィス
ヴェット・エ・ソルベはじめ
なんと
あのルイ・ロデレールまでもがコンサルタント契約している
エルヴェ・ジェスタン
何物！？なんだとなりますよね

革命的醸造法
ビオディナミのさらに進んだ姿がそこにあるような気がいたします。
その考え抜かれた方法を用い
シャンパーニュに生命を与えているそんな人物なのではと思います。

エルヴェ・ジェスタンにより
ますます魅力的なシャンパーニュが世に出てくることこれは間違いないようで
それがやっと形として出始めたのが
昨今のようであります。
そしてエルヴェ・ジェスタン自身のキュヴェ
それが日本へと初リリースとなり
もう日本全国話題になっているようであります。

すでにワインバーなどで飲んだという情報も聞いておりますし
その関連の生産者のシャンパーニュも
需要が高まっているとのこと
私も勉強勉強ということで
ダヴィット・レクラパールはじめフルーリー、マルゲ
ブノワ・ライエと
この年末に合わせて飲み倒してきました。
するとそれぞれに特徴はございますが根幹の部分に
共通する香りや生命の力の表現方法など
共通する何かがあるように思えます。
これは以前からダヴィット・レクラパールでは感じていたことでありますが
そこに個々人の生産地域の特徴
品種比率、最終着地点のイメージをシャンパーニュに映し出し
形となっているような気がいたします。

なんてそんな大きなこと言えませんが個人的にそう感じたしだいであります。

今回このエルヴェ・ジェスタン
飲んでみたい・・・のはもちろんでありますが
まず日本へと輸送されて間もないわけで
しかもこれだけの代物
そして自然派の究極の姿があるシャンパーニュでもあります。
じっくりと落ち着かせること必要かと思います。
まったく同じ中身でマルゲでリリースされた
キュヴェ・サピアンス06
こちらは少し早めに日本へと入荷していたとのことで
その少しの差でも違いがあったと聞いておりますので
やはり落ち着かせること無くして本来のこの神々しいまでのシャンパーニュの
本来の姿はないかと思います。
今回売りに出す部分それとは別に取り置きして
いつになるかまだ分かりませんが試してみたいと思います。
私の中のシャンパーニュに対する考え変わる可能性もある
それだけのものであるようです。

以下インポーター様より情報であります。

Hervé Jestin
Champagne Jestin / Jestin 2006
シャンパーニュ・ジェスタン / キュヴェ〈ジェスタン〉
哲学
シャンパーニュ・ジェスタンは、毎年、単一年（モノアネ）ワインとして、年号を明記して発売されます。
ヴィンテッジとは、私にとって進化する人間を映す鏡であって、
私がシャンパーニュ・ジェスタン・ヴィンテッジに込める意味そのものです。
この偉大なワインの醸造の目指すことは、物質にある種の生命、知識と意識を宿させることです。
これこそ、私が長年にわたり取り組んできた内容の核となる部分です。
発酵中もしくはデブルバージュ中のワインが月や太陽の影響と共鳴できるように、
複数の植物やミネラルを使用しますが、これは発酵が順調に進むために必要な影響を与えます。
醸造の異なる場面で、とりわけ夏至のときは、光と太陽の情報がワインに与えられます。
樫の樹が茂る森の風の情報は、マロラクティック発酵中に伝えられます。
ワインとブドウの樹とがお互いに密接な共鳴関係でいられるよう、
ビン詰めは常に開花の後におこなうので、双方が支え合うことができます。
そして開花後は、ワインとブドウそれぞれが独自の道を歩みます。
以上は私の考え方のごく一部にすぎませんが、このような考え方にそって、
シャンパーニュ・ジェスタンを醸造しています。
ファースト・ヴィンテッジ
最初に醸造したのは2006 年ですが、偉大なシャンパーニュに仕上げるため、
ワインが熟成するまで発売しないことにしました。その結果、8 ヴィンテッジ
（2006 年から2013 年）分のワインが未だにセラーで眠っており、
静かに熟成中です。
最高の品質を求めるワイン愛好家ならびに消費者の感情に働きかける
グラン・ヴァンを完成させるには、多大な労力を要します。過去数年間にわたり、
私の大部分の時間とエネルギーをこのことに投じてきました。
テイスティング
テイスティング・コメントは特に感情面において、とてもパーソナルなもので
あるので、私は自作したワインについてコメントをしないことにしています。が、
あえてコメントするならば、このシャンパーニュは徹頭徹尾、生きているといえます。
したがって、しかるべき数のテイスターに対しては、ワインが相互作用をして、
彼らのそれぞれの個性に応じた一面をみせてくれることでしょう。
ドザージュはしていません。
このシャンパーニュは比類のないほど複雑で、
力強く豊かなアロマを備え、無限に広がる余韻を持っています。
完璧の域に達したバランスとテクスチュアをもつがゆえに、
このシャンパーニュは飲み手を異次元（別の宇宙）へと誘うでしょう。

生産者紹介 ]
エルヴェ・ジェスタン
～ “キュヴェ・ジェスタン” 誕生秘話～
多くの仕事をやり残したまま、私はデュヴァル・ルロワを辞すことになりました。
が、次のことにすぐさま気付きました。
―「長年おこなってきた努力を無駄にできないこと。」
「シャンパーニュに対する情熱を忘れられないこと。」
そして、
「ビオディナミに対する私の取組みと、
類なく素晴らしい生産者と築きあげてきた関係を断念したくないこと」に。
多くの生産者が私に信頼を寄せ、コンサルタントを頼んでくれたことには、
とても感動しましたので、この場を借りて感謝の気持ちを申し上げます。
しかし、物作りに対する恋しさを感じたので、
これまで新たな方向に転換するためにともに取り組んできた複数の生産者に打診しました。
ブノワ・マルゲと話し合あった後、毎年ヴィンテッジ・シャンパーニュ（キュヴェ・ミレジメ）を手掛けることを
決意し、1998 年から合意のもとに共に取り組んできた、ヴァンサン・ラヴァル（ビオロジック栽培家）、
ダヴィッド・レクラパール及びブノワ・ライエ（ともにオディナミ栽培家）と一緒に、
かつて私が用いた手法でワインを造ることにしました。
しかし、この取組みは困難を極めたので、数多くの障害を乗り越える必要がありました。
こうしてこの新しいキュヴェづくりを通じて、醸造分野に引き続き取り組み、
自論の醸造法である〈ビオディナミによる醸造〉の具現化に成功しました。
この足取りの中で励ましてくれた人たち、わけても田中克幸氏、トム・スティーヴン氏、
ピーター・リーエム氏といった私の手法を真っ先に信じてくれた方々に、特に謝意を表明したいと存じます。
そしてまた、冒険とも呼ぶべき取組みがまさに始まる時期から信じてくれたラシーヌに、感謝をいたします。
～ “キュヴェ・ジェスタン” と、自身が関わったワインとの違い～
生産者それぞれにパーソナリティと個性があるだけに、
メンタリティだけをとってみても、その痕跡をワインに残すのではないかと考えます。

【略歴】
1957 年ブルターニュ生まれ。
実家はネゴシアン業を営む傍ら発泡性ワインを生産。
ランス、ボルドー、ディジョンの大学で、醸造学とワイン法を修めたのち
1982 年から2006 年までデュヴァル・ルロワに勤め、
10 大シャンパーニュのメゾン中で最も若い
醸造長（シェフ・ド・カーヴ）となる。
退任後、シャンパーニュで醸造コンサルタントを始め、国際的に活躍。
2012 年クロ・ド・キュミエールを購入してChampagne Jestin を興し、
数年後にリリースを開始する予定。
～自己紹介～
ネゴシアンの家に生まれ、幼時からワインに触れ、ワインが持つ魔法に魅了されました。
初めてワインを飲んだのが7 歳で、祖父はワインを買うたびに私に感想を求めてきました。
最近になって知りましたが、シュメール（文明）のワインの女神の名がJESTIN であり、私の誕生日である
9 月14 日が、かの有名なシャンパーニュの修道士（ドン・ペリニョン）の命日であるとのこと。
これらは私がワインに魅せられた原点となっているかもしれません。
ランス、ボルドー、ディジョンの大学で、醸造学とワイン法を修めたのち、
シャンパーニュ・デュヴァル・ルロワで、醸造長（シェフ・ド・カーヴ）として働き始めました。
当時24 歳だった私は、１０大シャンパーニュのメゾン中で最も若い醸造長でした。
私は、シャンパーニュ・デュヴァル・ルロワが一流メゾンの仲間入りを果たせるよう、
幾年に渡ってさまざまな方向から試験的に取り組み続けてきました。
醸造長として20 数年間がむしゃらに働いて感じたことは、大学で学んだことは素晴らしいワインを造るのに
必要な知識ではあっても、偉大なワインを造るには役に立たないということでした。
幼少のころから「生命の謎」について強い関心を抱き、
ビオディナミをワインの醸造の過程で活かせないか勉強をはじめました。栽培や家畜における
ビオディナミの活用についての文献はあっても、ワイン造りにまつわる文献はありませんでした。
ので、偉大なワインを造るための原則というべきものを新しく発見し、適応させる必要がありました。
３０年にわたる探究の結果、これらの原則はシャンパーニュでも、ごく一部のワインをつくる際に
適用できることがはっきりとし、現在著作を準備中ですが、この本が世に出るかどうかは未定です。
なぜなら、この分野でも日を追うごとに進化が見られ、
出版された頃にはすでに古い情報が古びている惧れがあるからです。