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アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール シャブリ ロゼット2007年 750ＭＬ
特にアリゴテで手頃な価格ながら
これほどないピュアでフレッシュで美しいワインを
送り出してくれます。
疲れている時など甘いものが欲しくなりますが
糖分ではなく、よどみのないクリアーでピュアな液体で
癒しを与えてくれる稀有な存在のワインだと
知ることとなったワインでもあります。
そこまで惚れこんだワインではありますが
いまだ見ぬキュヴェがございました。
それこそが夢にまでみた
シャブリ べレール・エ・クラルディ
そして
シャブリ ロゼットでございます。
昔からラシーヌ様とお付き合いがあり
毎年お分け頂いているワイン屋さんにとっては
そこまで夢幻の存在ではないかもしれません。
でも少なくとも当店に、私にとっては崇高な存在でも
あります。
だからこそご紹介の前にテイスティングしてから
おススメしたいと思いました。
早速到着後、飲みました。
飲ませていただきました。
正直2007年というのは難しい年だったのだと思います。
05、06のようにボディにふくよかな感じは出しずらい
年のようです。
それでは2007年はどのように造り出したのか？
ですが、私にとっては初めての経験です。
2007年ビンテージというのが初めてで、もしかすると良かったのかもしれません。
まず基本的な部分、方向性はアリゴテともちろん同じのようです。これはべレール・エ・クラルディと一緒です。
基本スッキリ
高酸度、美しい、柑橘系の香り、ピュア、青リンゴ
凄いクリアーな感じです。
色合いですが若干ロゼットのほうが黄色が強いように感じます。
べレール・エ・クラルディ同様凄い酸量です！
でもシトリーなどと違うのは
高酸度ながら、エキス分などと一緒に
一つの球体にようにすっぽりとまとまり固まっている感じがします。
そして、べレール・エ・クラルディでは少し時間がたってから感じた石灰質の香りが
初めから香ります。
こちらのロゼットではグァムではなくサイパンです。
グァムの海ってなんかサンゴやらなまこやらなんかいろいろいますよね
しかしサイパンは細かい白い砂が一面に敷き詰められて
凄くキレイです。
そんな印象を感じました。でもやっぱりトロピカルではない
見たことはないですが
鳥取砂丘のようなイメージです
そしてロゼットにはその先がありました。
香りの要素としてさらに時間をかけると
蜜っぽいものを感じました。
そしてなにより驚いたのが
飲みこんだ後、鼻を通りぬける香りにゴマ、焦がし麦
そんな風格ある香りがほんの少しだけ感じました。
これはドメーヌ・デュブレール シャブリ グランクリュ
レ・プルーズ2007年に感じたものと似ております。
ちなみにこちらの価格は1万オーバーです。
これには驚きました！
同じシャブリでも べレール・エ・クラルディとロゼットには若干の価格差があります。
このへんに違いがあるのかなとも感じました。
でもどちらにしても
この方向性、このスタイルでは本当に最上のものであり
稀有なものだと感じることができます。
2006年のシャブリ ユムール・デュ・タンで感じた
ボリューム感、ふくよかさのようなものは今のところ
ほとんど感じられませんが、それらと比べることが違うと思えるようになりました。
私には今のところ数年後にどうなると言えるほどの経験はありませんが、アリゴテ、ユムール・デュ・タンで経験した
三ヶ月後、半年後、一年後それ以上の変化は期待できると思います。
テイスティングレポートはこちら！
（以下インポーター様情報）
アリスとオリヴィエの若いカップルが作る、素晴らしいシャブリを1996ヴィンテージから紹介してまいりましたが、年をおうごとに彼らのスタイルはよりヴァン・ナチュールに向かって完成度を高めてきました。2000年ですでに、『ワイン・アドヴォケイト』で格付けのないシャブリとしては異例の高い評価を得ましたが、2002年は間違いなく彼らの最上のワインとなりました。2002年がシャブリにおいて稀な良年であっただけでなく、彼らがスタイルを完成したことにより、これまでで最上のワインとなったのです。
ヴァン･ナチュールに向かっていったのには、面白い裏話があります。ニューヨークにクルトワやクロ・デュ・テュエ=ブッフ を輸入しているヴァン･ナチュール専門のインポーターが、2000年にこのドメーヌの近くに引っ越してきました。そのインポーターとオリヴィエが親しくなるのに時間はかかりませんでした。まもなく、クルトワの実家が近くにあることをとおし、クルトワとオリヴィエの交流が始まりました。2002年、アリス＆オリヴィエは、酸化防止剤非使用で醸造し、ノンフィルターでビン詰めをしました。2003年6月にパリのレストランでヴァン･ナチュールの造り手が集まり、レストラン向けの試飲会を催しましたが、新しいスタイルで出発したアリス＆オリヴィエ・ド・ムール のワインはアリゴテ、ソーヴィニョン・サンブリをはじめいずれのキュヴェもレストラン関係者たちから大絶賛を受けていました。
畑：6ヘクタール
収穫：手摘み
醸造：樽発酵（10年物の古樽）、シュール・リー熟成、ノン・フィルター、ノン・コラージュ、So2はサン・スーフルのキュヴェ以外、ビン詰め時に少量使用。
Chablis Rosette 樹齢約20年 1erクリュ Les Beauregardsのそばの区画（斜面）。
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