自然派ワイン&地酒専門店オネストテロワール

ヨハネス・ツィリンガー ヴェルエ・ヴァイス2022年 750ML

3,143円(税286円)

定価 3,850円(税350円)

在庫状況 1本

購入数
ヨハネス・ツィリンガー
ヴェルエ・ヴァイス2022年 750MLです!

オルヴォー様のオーストリアワイン
ワインの完成度としなやかな流れあり
繊細さとぐっと密度感増すところなど
その表現の強弱が素晴らしく
連続性もあるワイン
素晴らしいワインですね

そんなヨハネス・ツィリンガーより新着ワインです!

まずは
○ヴェルエ・ヴァイス2022年
いままでヴェルエシリーズは品種ごとにリリースとなっておりました。
それが
2023年からはすべての品種をブレンドして仕上げることとなるようで
そのトライアルとして少量生産した2022年ものです。
品種構成は
グリューナー・ヴェルトリーナー50%、リースリング25%、ムスカテラー25% 
アルコール度数は11,5パーセントと低め
飲んだ感じですが
グラスに注ぐと
色調はけっこう濃いめの黄色
クリアーで輝きあり健全さ伝わります。
香りも多品種のワインらしい
なかなかに華やかでいて様々な要素あり
グレフルにハーヴ系清々しい感じ
スッキリと黄色フルーツ黄桃もしっかりありながら
シャープさもでる
この感じからすると
味付きも充実かと思いきや
これがまた不思議
瑞々しく香りの濃さから一転すごく味付きの穏やかさ
弱めとも思えますが
でもミネラル感などはその分前に出てくる
味わいには透明感ありなんというか水が軟水のようなそんな柔らかさ
これは親しみやすく飲みやすい
2023年から本格的にヴェルエ・ヴァイスとしてリリースとなるかと
思いますが今後も楽しみな良心的な価格のワインです。

以下インポーター様情報
2022 VELUE Weiß ヴェルエ ヴァイス 
葡萄:グリューナー・ヴェルトリーナー50%、リースリング25%、ムスカテラー25%  
アルコール度数:11.5%
醸造・圧搾:全て手摘み収穫。天然酵母。グリューナー・ヴェルトリーナーは全房のまま圧搾。
リースリングは除梗して24時間果皮浸漬。ムスカテラーは全房のまま足で破砕。
ステンレスタンクと樽で熟成。濾過も清澄もせず。

抜栓直後はスクリューキャップ由来の還元が少し香ばしく感じます。
スワリングで果実が上昇、ローズマリー、セージを浮かべたレモン水。
口蓋を押し上げる鮮やかな柑橘果実の酸、レモンピール。
小さくも透明な立体感を覚える柑橘系果実の残像。
個々の品種の要素が現時点では三すくみとなって緊張感があります。
時間と共にこのバランスが調和へと進むのもまた楽しみたいワインです。
(2024年10月 村岡)


次は
○レヴォリューション レッド・ソレラNV(2018-2021)
ソレラシステムで造られる複数ビンテージのシリーズ
レヴォリューションの赤
こちらもいただきましたが
正直開けたての段階でやや荒れている感あり
まだ落ち着いていないのかなと
還元とかじゃなくでややばらつきある果実味で
二日待つと
いや良い感じにまとまる
果実味の風合いに大人っぽさ出て柔らかいシルキーなエキス感
スパイスも少々入りながら
黒みある赤果実感とでもいいましょうか
ややダークさある赤果実も程よい熟し加減
そして冷涼感あり旨みの中にもピュアさもある
レヴォリューションもいい感じに進化してきているのか
そんな印象ですが
もう少し寝かせてからのほうがよさそうですね

以下インポーター様情報
NV(2018-2021) Revolution Red Solera 
レヴォリューション レッド ソレラ 
葡萄:レースラー(2018〜2021年)、メルロー、カベルネ・フラン(2019~2021年) 
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、レースラーは短い果皮浸漬、古い大樽で熟成。
メルローは全房のまま500Lの大樽とステンレスタンク。カベルネ・フランは開放式発酵槽で短い果皮浸漬発酵。ソレラ・システム。
熟成:アカシア樽、オーク、1000Lのアンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:赤いベリー、ブラックチェリー、複雑でフレッシュ、熟したタンニン。

ツヴァイゲルトからメルローへと組み合わせが変化したレボリューションレッド。
以前のナツメグやクローブのようなスパイス香は息をひそめ、
赤果実とタンニンの微粒子、香りの引力を持っているような錯覚。
奇跡の年2021年がベースに加わっており、現時点から楽しめるバランスの良さ。
ダークチェリー、ブル^ベリー、鮮やかな酸を伴って伸びやかに大きく広がる。
わずかなグリーンノート、ランダムに跳ねるタンニンが描く輪郭の立体感。
品種や時間を重ねていくレボリューションの表現力。
(2023年8月 村岡)


最後は
○ヌーメン フュメ・ブラン2021年
やはり私の中では
ヨハネス・ツィリンガーといえばこちら
ヌーメン フュメ・ブラン
2020も飲んでその前も飲んで
それぞれ違う個性ありながらもすごいレベルにあるワイン
今回はまだ飲まず寝かせてタイミングみて飲んでみたいと思いますが
2020年飲んだ時の感じです。

今回2020年は味わいに上品さがさらに極まりつつあるワイン
色調はリッチゴールド
このへんはもう色から存在感凄いのですが
そして香りもフルボリューム!
桃のシロップ漬け
フルーツ盛りだくさんでも清涼感は忘れない
フローラルな香りも加わり清楚ででもしっかりとした重量感もあるような果実香
今回はまだ樽系が幅を利かせるよりも
繊細で密度感あるフルーツそして柑橘系も加わり
隙の無い構造ながら上質
重さがありそうで繊細な表現が生きるワイン
この美しさそして要素の多彩さ
味わいの中で生きるミネラル感もありヌーメンとしては
まだまだ若い段階かと思います。
ただすでに調和もあるワインと感じます。

2021年すでに出ている評価でもかなりのもの
複雑性もかなりのレベルであり奥深さ
味わいの動きのある中に深く深く進んでいく様もあるワインかと思います。

以下インポーター様情報
NUMEN Fumé blanc  ヌーメン フュメ・ブラン  
2021年
葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢:40年 栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:様々なハーブが共生、常に香る。Steinthal丘陵最上部、標高190M、砂岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、100%樽発酵。温度管理せず。
熟成:バトナージュも澱引きもせずに700Lのアカシア樽で18か月熟成。
味わい:黄色い果実、花。ミネラル。複雑で多面性のある味わい。比類なき個性。



以下前回ご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
ヴェルエ・ムスカテラー2022年です!!!

オルヴォー様
扱うワインはかなりセレクトしたワインであり
その分一つ一つのワインに熱意のこもるワイン多いのですが
その中でも
ご担当者様のご紹介に熱を帯びている造り手
オーストリアのヨハネス・ツィリンガーです。
こんな感じでご紹介いただくと
こちらとしてもお取扱いしなくては!
お取扱いしたい
また飲みたい!となるのが自然ですね

そしてその先のお客様におかれましても
よりその熱が伝わるそんなワインのような気がいたします。

そんなヨハネス・ツィリンガーですが
今回当店でご紹介は
スタンダードラインの
ヴェルエシリーズから
やはりこちら以前もお取扱いそして飲んで
オーストリアらしい魅力がより伝わるワイン
ヴェルエ・ムスカテラー2022年です。

ヴェルエシリーズは一番手ごろなシリーズですが
このヴェルエシリーズも進化あるようで
発酵や熟成のほうで少しずつ奥深さを出す手法を取り入れているようです。
当店でも価格も手ごろなのもありますが
人気で早めに完売となるワインです。
ムスカテラーということで
ミュスカのワイン
その分華やかで突き抜けるような清涼感や香りの甘やかさ
マスカット系などもあり
気持ちの良い白
2022年は白桃やライチをほおばるような果実感
生き生きとした酸など
なんというかこのワイン表現にもクリアーさとフレッシュさ
感覚的にもわかりやすいワインであり2022年も
そのへんも魅力しっかりとでたワインとなっているようです。

以下インポーター様情報
ヴェルエ ムスカテラー  
葡萄:ムスカテラー(ミュスカ)  樹齢:10~30年
畑・土壌:北向き丘陵最上部、南向き丘陵最上部、黄土(レス)、石灰質砂岩  アルコール度数:11.5%
醸造:全房のまま浸漬、8時間かけて圧搾。天然酵母で自発的な発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。
熟成:ステンレスタンクで6か月、4~6週間ごとにバトナージュ。
ヨハネスより:まさに葡萄、花とスパイス、軽快でミネラル、全方位的な複雑さも備えている。
僕の畑の花の香り、葡萄の味わい。そいつがこのボトルに閉じ込められているんだ。

フレッシュなオレガノやディルを浮かべたレモン水。
口に入れると熟した白桃やライチをほおばるような果実が丸く噛み応えを持って広がる。
上顎を持ち上げるような果実の小さな塊。
中間から生き生きとした酸が現れ、若さ由来の収れんを伴う余韻。
消えたと思った余韻に戻り香が鼻をくすぐる。
タイトな柑橘香、丸みのある果実、鮮やかな酸のコントラスト。
甘さのないドライな酒質でこの価格帯のミュスカとしても魅力的。
生産量が少ない品種のため意外と早々に完売したりします。
(2023年8月 村岡)

次は
○レヴォリューション・アンセストラルNV(2021-2022)白・微発泡
当店初登場の
レヴォリューションシリーズの泡物!
レヴォリューションシリーズは
赤、白、ロゼとありましたが
ソレラシステムなど取り入れマルチヴィンテージワイン的な感じで
年々古くからの魅力と若いものとの融合あり
ヨハネス・ツィリンガーのワインでも中位のワイン価格もお手頃で
内容も充実のワインです。
まさに新しい味わいの開拓あるレヴォリューション
そのレヴォリューションシリーズに泡物です!
品種はグリューナーヴェルトリーナー80%こちらが2022年もの
リースリングが20%で2021年もの
メインのグリューナー・ヴェルトリーナーを圧搾発酵となり
発酵終了後に2021年のリースリングを加える
それで生成された瓶内二次発酵の泡で生まれる微発泡ワイン
今回いただきましたが抜群です!
白に少し黄色混じりの透明感あり泡も細やかで微細なもの
すぐにレモン感シャッキリにそこからフローラルな香り
清潔感ありフレッシュな香り広がります。
ドライさのある洋梨とか程よい硬質感が心地よい感じで
飲んでもレモンのシャッキリ感にシュワ~っと広がる細やかな泡
リンゴ系もありながらも硬めでこりっとした感覚や
ほんのりスパイシーさも非常に繊細で
生き生きとした弾ける表現とやはり骨格もあり
でもどの表現も繊細
これはどんな場面でも活躍しそうなワインなんとも快活で明るい表現ある
アンセストラルです!!!

以下インポーター様情報
レヴォリューション アンセストラル  
アルコール度数11%  キャップ:王冠  
葡萄:2022年グリューナー・ヴェルトリーナー80%、2021年リースリング20%
樹齢:20~40年 栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:丘陵最上部のグリューナー・ヴェルトリーナー。南向き斜面のリースリング。
醸造・熟成:2022年のグリューナー・ヴェルトリーナーを全房のまま圧搾。ステンレスタンク発酵させ発酵終了前に瓶詰め。
発酵終了後に2021年のリースリングを加える。
ヨハネスより:桃、ストーンフルーツ、フレッシュでクリスピー、泡が造り出す楽しい時間!

ほぼ全てのペットナットが単一ヴィンテージから造られるのに対して
複数ヴィンテージを繋げるレボリューション・プロジェクトならではのヴィンテージブレンド。
抜栓直後は若い溌溂とした酸が前面に出た硬さのある洋ナシ
時間と共に蜜リンゴ、砂糖漬けのレモン、白コショウ。
溌溂とした柑橘系の酸と甘く熟した果実のビビッドなコントラスト。
素直に果汁の質の良さが前面に感じられるバランスの良さ。
柔らかい質感の泡、果実のカプセルがシュワシュワと口の中で細かく弾けて
度数は低くてもしっかりと飲みごたえすら感じさせてくれます。
どこまでも明朗な個性で、飲んだら思わず笑顔になってしまう。
(2023年5月 村岡)

次は
○パルセレール・ルージュ2021年
パルセレールシリーズは一つ先の深みや
オーストリアワインでもより土壌深くからのエキスやミネラルを引き出した
ワイン
アンフォラでの発酵なども用いることで複雑性や黒味もあるワインとなります。
パルセレール・ルージュ2021年
今回飲んでおりませんが
品種はカベルネフラン62%シラー38%
この比率なども黄金比などに関係しての考えられたもの
アンフォラなどを用いることでやや個性もある仕上がりとなるワイン
熟した葡萄のニュアンスに果皮感も混じり複雑性もでる
冷涼なオーストリアのカベルネフランらしい
冷涼さもありつつ黒味もあるようなワインで野性味もひきだしつつ
完成度の高さ想像を超える様な新しい世界を開く
そんなワインでもあります。

最後は
○ヌーメン・リースリング2020年
オーストリアワインというか
全く想像を超えてくるワインでもある
ヌーメンシリーズ
ヨハネス・ツィリンガーのグランクリュものともいうべき
ヌーメン
今回はリースリングです。
飲みましたが
のっけから素晴らしい
液体の密度とクリーミーさそして干し葡萄感ドライフルーツなど
パインなども高級感と密度と熟度そしてそれらが重なり上質感へと
つながる
奥から火打石のニュアンスなど鉱物的なミネラルもあり
飲んでも塊とろんとしたようなエキス感飲むとパッと弾ける様な
要素が爆発そして重苦しいような世界じゃなく
濃密でも静けさもあるような動きへと
野太い酸が押し上げ要素がそれぞれせめぎ合い
長く残る余韻
さすがヌーメンシリーズのリースリングと思うワインです。

NUMEN Riesling  ヌーメン リースリング  
葡萄:リースリング 樹齢:40年 栽培:33年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:様々なハーブが共生、常にハーブが薫る。
Steinthal丘陵最上部。東向き。 標高185M、石灰岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。
圧搾後、アンフォラ発酵。発酵後半に10%フレッシュなブドウを加える。熟成:700Lのアカシア樽で14か月熟成。
味わい:黄色果実、シナモン、ハーブ。冷涼なミネラル。複雑で深みのある味わい。

薔薇の花を浮かべたオイル、幼い頃に嗅いだ花の蜜、わずかにスパイス上に重なるバニラ。
太く大きくそびえたつ酸の柱は細いピアノ線のような果実の集合体。
残糖は皆無、オレンジを思わせる香りの糸を張って描く結晶体のような世界観。
瑞々しく余韻まで果実を糸に乗せて伝達していく。長く残響する余韻。
偉大な品種と言いたくなる説得力。
(2023年4月 村岡)



以下前回ご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
ヴェルエ・ムスカテラー2021年です!

きました!
インポーターオルヴォーさんが
並々ならぬ熱意を込めて届けるオーストリアワイン
ヨハネス・ツィリンガーです!
昨年のリアルワインガイドの旨安ワイン特集でも
いくつか出ていたかと思いますが
じわりじわりと注目度高くなっている
ヨハネス・ツィリンガー
オルヴォーの営業様も
まぁ熱い気持ちのこもるワインとなっております。

今回様々なワイン到着ですが
スタンダードものから
ソレラシステムのレヴォリューション
そして上位のヌーメン
心動かされるワインそのヌーメン
さらにそのロゼや
さらに別格のキュヴェが到着となっております。

早速ですが
まず飲んだワイン

○レヴォリューション レッドソレラNV(2016-2018)
革命という名のワインで
ソレラシステムにより
奥行を備えアンフォラでの醸造などにより複雑性
さらにヨハネス・ツィリンガーの着地点の確かさ
それが伝わるワインです。
グラスに注いだ液体は赤紫にほんのり茶系もあり熱量と濃度感もありそうな
液体
ベリー系の真ん丸球体な香りからほんのりジャミーさもありつつも
上品に伝える上手さがここのワイン
品種はレースラー50%2016年と2017年
ツヴァイゲルト2017年が25%
カベルネソーヴィニヨン2017年25%
となるようですが
この果実の完熟感その熱量ありながらもほわほわと丸み柔らかくふっくらな果実味
口中へと誘う際もこのテクスチュアのキメの細かさと口中でのやんわり
ボリューム感をしっかりとありながらも上質な風合いを伝えるワイン
ベリー系も赤系から黒系まであり
浮いたところが無く調和あり
ほんのり甘味とそこからスパイス感
このスパイス感もやや大人っぽいものこれがワインの上質さにも繋がる
そしてタンニンもゆっくりと感じつつ
その他の要素を感じながら程よい太さを感じつつ長くそして
酸を感じて締まりゆくワイン
アンフォラが絡んでくるとワインにもやや不安定さややや浮いた表現がでるワインも
ありますが
そのへんを上手く調和してワインの完成度の高さにも驚きますね
価格も非常に良心的な範囲で使いどころも多いワインではと
今後の秋冬にも楽しめるしっとり上質な赤です。

次は
○レヴォリューション ピンクソレラNV(2017-2020)
品種はレースラー2020年が50%
シラー2018年~2020年が40%
ザンクト・ラウレント2017年~2019年10%となります。
テクニカルデータでは醸造関係の情報もありますが
本当にこんなに手の込んだ造りしているのかと思うほどに
ビンテージの違いと醗酵と熟成とで
それぞれにさまざまな手法をとり融合させているワイン
それが
最終的にこんなにチャーミングなワインになるのがまた不思議
その様子ですが
ほんのり小梅そしてベリー
梅系でもいわゆるナチュラルワインの揮発酸系ではなく
コケモモ系で小梅よりサクランボが近い感じかなと
フレッシュな甘味チャーミングで
涼やかキリッとしていて
ソレラシステムで複数ビンテージで造っているとは思えないような
若々しい表現
そして滑らかでスイスイいけるのですが
軽いだけのロゼ系と違い
明るく快活な方向性での複雑性もあるからまたグイグイ飲めちゃいます。
この生きた感じそしてミネラル感の表現力
ヨハネス・ツィリンガーのロゼ
ピンク
その腕の凄さもあるのかなとおもいます。

次は
○ヌーメン フュメ・ブラン2020年
また飲んでしまった
ヨハネス・ツィリンガーの最高峰ワイン
以前飲んで感動を覚えたワインの一つですね
今回2020年
その様子ですが
ビンテージ変わるとまた違ったものそれはこれらのワインは
当たり前のなのですが
その年その年のキャラクターの違いを出しつつ
若干の方向性の違いもありながらその中で素晴らしいものを仕上げる
そこが素晴らしいですね
以前のヌーメンよりも
今回2020年は味わいに上品さがさらに極まりつつあるワイン
色調はリッチゴールド
このへんはもう色から存在感凄いのですが
そして香りもフルボリューム!
桃のシロップ漬け
フルーツ盛りだくさんでも清涼感は忘れない
フローラルな香りも加わり清楚ででもしっかりとした重量感もあるような果実香
今回はまだ樽系が幅を利かせるよりも
繊細で密度感あるフルーツそして柑橘系も加わり
隙の無い構造ながら上質
重さがありそうで繊細な表現が生きるワイン
この美しさそして要素の多彩さ
味わいの中で生きるミネラル感もありヌーメンとしては
まだまだ若い段階かと思います。
ただすでに調和もあるワインと感じます。

以上今回は三種類いただきました。
その他のワインですが

○ヴェルエ・ムスカテラー2021年
なんでもこの2021年夢のヴィンテージともご紹介あり
上位キュヴェの2021年は今から楽しみなのですが
そんな年の
ヴェルエ・ムスカテラー
ヴェルエシリーズは一番手ごろなシリーズですが
なんでもこのヴェルエシリーズも進化あるようで
発酵や熟成のほうで少しずつ奥深さを出す手法を取り入れているようです。
以前もこのムスカテラーは人気で早めに完売しましたが
今回もリリースと同時にインポーター様では完売となっているようです。
ムスカテラーということで
ミュスカのワイン
その分華やかで突き抜けるような清涼感や香りの甘やかさ
マスカット系などもあり
気持ちの良い白
2021年凄いビンテージとのことで
これまた期待のワインです。

次は
○レヴォリューション ホワイトソレラNV(2013-2021)
ソレラシステムの白
ホワイトソレラです。
このワインが一番長きにわたるソレラシステムとなっており
2013年から・・・とあるので
凄いですね
フレッシュな果実感にスモーキーさそしてミネラル感と
様々な調和と複雑性が上手く融合している白となるかと思いますが
以前の印象よりも
毎回進化するのがヨハネス・ツィリンガーの素晴らしいところ
今回も楽しみなワインです。

次は
○ヌーメン・ロゼ ザンクト・ラウレント2020年
ヨハネス・ツィリンガーのワインでも
特別な割り当てワイン
ヌーメン自体が最高峰のワインでそのロゼとなります。
レヴォリューションのピンクですらあの美味しさありましたが
ヌーメンの名を冠するロゼとなれば
また全然違ったものとなるのかと思いますが
品種はザンクト・ラウレント
樹齢はなんと110年以上
今回飲めておりませんので詳細お伝えできませんが
インポーター様情報でも
ロゼらしいアセロラにサクランボなどもありますが
赤系果実が全開
ブルゴーニュの古酒にも通じる様な同化したタンニンへと昇華
長い余韻は100年を超える樹齢の賜物とあるように
これはいわゆるロゼでも長年の熟成をへて
ロゼでもグランヴァンのごとき可能性を秘めたワイン
その域へと達しているワインなのではと想像いたします。

最後は
○ペルペトゥム・ブラン2019年
最高峰がヌーメンであること
なはずですが
さらに弩級なワインが生まれてしまったようです。
それが今回の
ペルペトゥム・ブラン
ヨハネス・ツィリンガーのすべてのワインを反映した
そんな1本とのことで
これだけでは何のことやらわかりませんが

Velueのエレガンス、Parcellaireのミネラルと冷涼感、そしてNumenの複雑さ。
フュメ・ブランの畑から最も生理的に熟して酸を保った葡萄を選択して再構築したワインです。

とのこと
品種は
ソーヴィニヨンブラン

正直飲めておりませんし
いつが飲み頃なのかそのへんも見当つかないワイン
ただ圧倒的な存在感
歴史に残るワインの一つになりそうな
そこまで言わしめるワインのようです。

以下インポーター様情報
2021 VELUE Muskateller  
ヴェルエ ムスカテラー  
葡萄:ムスカテラー(ミュスカ)  樹齢:10~30年
畑・土壌:北向き丘陵最上部、南向き丘陵最上部、黄土(レス)、石灰質砂岩  アルコール度数:11.5%
醸造:全房のまま浸漬、8時間かけて圧搾。天然酵母で自発的な発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。
熟成:ステンレスタンクで6か月、4~6週間ごとにバトナージュ。
ヨハネスより:まさに葡萄、花とスパイス、軽快でミネラル、全方位的な複雑さも備えている。
僕の畑の花の香り、葡萄の味わい。そいつがこのボトルに閉じ込められているんだ。

清涼感のあるレモングラスからミュスカらしいフレッシュなシャインマスカット、甘さを感じさせる花。
熟した白桃やライチをほおばるような果実が丸く噛み応えを持って広がる。
上顎を持ち上げるような果実の小さな塊。
中間から生き生きとした酸が現れ、若さ由来の収れんを伴う余韻。
消えたと思った余韻に戻り香が鼻をくすぐる。
甘さのないドライな酒質でこの価格帯のミュスカとしても魅力的。
生産量が少ない品種のため意外と早々に完売したりします。
(2022年8月 村岡)


NV(2013-2021) Revolution White Solera
レヴォリューション ホワイト ソレラ   
葡萄:シャルドネ(2021年)50%、リースリング(2013年~2021年)25%、ショイレーベ(2017年~2021年)25% 
樹齢:25~40年 栽培:30年間有機無農薬、6年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、秋季が冷涼で日照が強すぎないため、糖度に偏らない生理的成熟をもたらします。
標高187M、東向き斜面、砂岩質  アルコール度数:12.5%
醸造:天然酵母で自発的な発酵、シャルドネは1000Lのアンフォラで10日間果皮浸漬。
ショイレーベは樽発酵、600Lのオーク樽とアカシア樽熟成。ソレラ・システムのリースリングは600Lの樽発酵。古いワインはステンレスタンク熟成。
味わい:リンゴ、ハーブや桃、複雑でフレッシュ、ミネラル、スモーキーでジューシー、喜びに満ちたワイン。

例年よりも色調が深く果皮浸漬による果皮の質の良さを想起させます。
グレープフルーツ、レモンピールの果実が始めに現れ、フェンネルや白い花の清涼な風味が重なります。
奥から湧き上がるように砂糖漬けの柑橘果実、アカシアハチミツ。
個々の要素が独立していないため香りを拾うテイスティングは無意味。
連続して像がCGで次々に変化していくような万華鏡果実。
若い酸と熟成による酸が調和して中間に濃霧のような果実を大きく押し上げ広げていく。
オーストリアワインでは感じられない大きな果実の膨らむを持った余韻。
年々、重なり続けるレボリューションですが今作の余韻の大きさは傑出しており
いつもながらヨハネスの才気と努力に感嘆させられます。
(2022年8月 村岡)

NV(2017-2020) Revolution Pink Solera
レヴォリューション ピンク ソレラ   
葡萄:レースラー(2020年)50%、シラー(2018年~2020年)40%、ザンクト・ラウレント(2017~2019年)10%
樹齢:20~110年 畑・土壌:Steilthal 東向き丘陵上部、石灰質砂岩  醸造・熟成:天然酵母で自発的な発酵。
2020年のレースラーはエレガンスと酸を残すため全房のまま圧搾。ステンレスタンク発酵。500Lの大樽熟成。
2018年~2020年のシラーはミネラルとボディを出すため短い発酵期間、500Lのオーク樽、アカシア樽熟成。
2017~2020年のザンクト・ラウレント(ヌーメン・ロゼ)はソレラ・システム。このワインの個性と複雑さを担います。
味わい:赤いベリー、複雑でフレッシュ、ミネラル、ジューシーで歓びに満ちたワイン。

品種のみならずヴィンテージまで重ねて表現するツィリンガーの旗艦レヴォリューション。
ロゼではなく“ピンク”と命名するところにヨハネスの意地を感じる。
淡い赤と表現した方が良い色調、無濾過・無清澄由来のわずかに曇りのある明るいルビー。
これまでの酸味を基調としたバランスより前面に果実が鮮やかに現れる。
コケモモ、日本のサクランボ。熟した甘さと溌溂とした酸のバランス。
力強く香りが立ち上がる。
ロゼならではのタンニンがエキス化した果実味の塊は口の中で活き活きと躍動。
液体がエネルギーを伴って自由運動をするように伸び、果実が乗っている。
赤果実の上澄みだけを抽出したような純度の高さ、グレープフルーツのような酸味の下支え。
古木のザンクト・ラウレントならではの余韻の長さ。
(2022年1月 村岡)

NV(2016-2018) Revolution Red
レヴォリューション レッド ソレラ   
葡萄:レースラー(2016〜2017年)50%、ツヴァイゲルト(2017年)25%、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)25% 
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500Lのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:アカシア樽、オーク、1000Lのアンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:赤いベリー、ブラックチェリー、複雑でフレッシュ、熟したタンニン。
*温暖化に伴い、レゲントの酸が低くなってきたため、このロットからレゲントを除きカベルネの比率を高めています。
カベルネ・ソーヴィニヨンは収穫量が少ないため、全体の生産量は少なくなりましたが、熟成能力は高まりました。

ナツメグやクローヴのスパイス、熟成由来のタンニンの同居したカシス、メドックみたい。
甘く熟したブルーベリーはタンニンを内包して溶け込ませている。
酸の軸にそって伸びる果実。わずかに酢酸のニュアンス。
酸は尖ることなく腰高で密度があるエキス化した果実を押し上げて余韻の抜けの良さを描く。
品種や時間を重ねていくレボリューションの表現力。
(2022年8月 村岡)


2020 NUMEN Fumé blanc  ヌーメン フュメ・ブラン  
葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢:40年 栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:様々なハーブが共生、常に香る。Steinthal丘陵最上部、標高190M、砂岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、100%樽発酵。温度管理せず。
熟成:バトナージュも澱引きもせずに700Lのアカシア樽で18か月熟成。
味わい:黄色い果実、花。ミネラル。複雑で多面性のある味わい。比類なき個性。

2017年はゴー&ミヨーで栄誉に輝いたヨハネスの最高峰ワイン。
軽快な品種のワインと同一視されたくないと、ロバート・モンダヴィに敬意を表して命名した
フュメ・ブランの名前からしてヨハネスの気骨を感じてしまう。
完熟したグレープフルーツ、硬さの残る白桃、まっすぐ体の奥に突き刺さるような香味。
酸化を促したおかげで現時点から中心の果実は甘く熟度を感じさせてくれます。
まっすぐ頭蓋を突き上げるような構成美。
清涼なこの品種らしい香味ながらも未熟さはなく甘露のような花の香り。粒子の細やかさ。
毎年、飲むたびに心を揺さぶられる。
熟成能力に欠けるとされるソーヴィニヨン・ブランの可能性を信じ抜くヨハネスの傑作。
(2022年8月 村岡)


NUMEN Rosé St.Laurent  
ヌーメン ロゼ ザンクト・ラウレント 
2020年 
葡萄:ザンクト・ラウレント 樹齢:110年以上 栽培:35年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、様々なハーブが共生、常にハーブが薫る。
Steinthal丘陵最上部。標高190M、石灰質砂岩。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで8か月、セミ・カルボニックで果皮浸漬。
熟成:600Lのアカシア樽で2か月熟成。
味わい:赤系果実、シナモン、スパイス。複雑で多面性のある比類なき個性を持った味わい。

ロゼとは言うものの、レボリューションにピンクと名付けるヨハネスは単純に軽快なロゼは造らない。
アセロラ、ローズウォーター。ギュッと凝縮した香りを持つ小粒のサクランボ、赤系果実が全開で上昇していく。
鮮やかに走る酸と同心円状に波打ちながら広がる赤果実のエキス。
武骨なザンクト・ラウレントをロゼ化させることによりブルゴーニュの古酒にも通じるような同化したタンニンへと昇華。
音叉が共鳴するように長い余韻は100年を越える樹齢の賜物。
中間から余韻の密度、もはや赤ワインと呼んでも差し支えないベクトル。
熟成も可能な目の細やかな構成は見事。
(2022年8月 村岡)

2019 PERPETUUM Blanc  ペルペトゥム ブラン 参考上代¥9,500(税込¥10,450)
PERPETUUMは私の全てのワインの反映です。Velueのエレガンス、Parcellaireのミネラルと冷涼感、そしてNumenの複雑さ。フュメ・ブランの畑から最も生理的に熟して酸を保った葡萄を選択して再構築したワインです。
葡萄:ソーヴィニョン・ブラン 樹齢:40年
畑・土壌:Steinthal、様々なハーブが共生、常にハーブが薫る。
丘陵中腹。東向き。 標高185メートル、石灰質砂岩。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、70%全房、30%は500Lのアンフォラで5日間果皮浸漬発酵。ゆっくり圧搾。
熟成:シャンパーニュの古樽でフロールと共に12か月熟成。

表ラベルには意味ありげな∞(無限大)マークを冠したペルペトウム
ラテン語なのか発音が難しい、永久機関を意味するPERPETUUM
裏ラベルに書かれているBack《to the Wine》FUTUREの文字も遊び心満点。
抜栓直後は磨き抜かれたような硬質感があり、香りも収縮して見えにくい。
上質なアロマオイル、杉の木、甘露、湧き水のような清涼感と言葉にできない甘さ。
無尽蔵に縦横に疾走する構造線が口の中で巨大な像を結んでいく。
熟したバナナ、桃、スナックパイン、温州ミカン。
フロールとかシャンパーニュ樽とかスペックを解析する作業が飲み込まれていく。
無数に現れる果実の幻は実存的な甘さを見せず風味を残して移り変わる。
舌の上にずっと残る圧倒的な存在感。
構成の緻密さ、余韻の存在感は僭越ながらディディエ・ダグノーのシレックスを飲んだ時に感じた衝撃に匹敵する。
Walk Foo Fightersを聞いて飲んでほしい(ヨハネス)
(2022年8月 村岡)





以下前回ご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
ヌーメン フュメ・ブラン2018年です!!!

自然派ワインの世界も次々と新たなワインが生まれ
そして今まで続いていた造り手が亡くなることも
健康的な理由で醸造を止めることもあります。
悲しいことも寂しいこともありますが
新たな光を見つけたとき
前に進めるような気がいたします。

それぞれが点と点で存在するわけじゃなく
点と点が繋がって線ができてさらに繋がり面となり
造り手だけじゃなくインポーター、ワイン屋、消費者
それらの想いが満ちて立体的なそして様々な創造性ある形が
生まれていくのかと
なので逝去された造り手が続けてきたことそれが新たな肥やしとなり
次の世代へと必ずや繋がっていくのですね

私もこの仕事
日々新たなワインをご紹介して
新たなビンテージのワインご紹介して
何か疑問をもったり立ち止まったりすることもありますが
ワインに助けられたり
それこそ背中を押してもらうこともあります。

飲んだ瞬間にこのワイン少しでも多くの方に伝えたい
何か突き動かされるものが生まれる瞬間
ここまでいうとなんか大袈裟ですが
でもあるんですね

もともとワインのご紹介インポーター様からいただいた時点で
何かすごい熱意とかこれは別物のようなそんな感じが
文面からも感じ取ることでき
これは行くべき!と
そう思ったワイン

オーストリアのビオディナミワイン
ヨハネス・ツィリンガーです。
今までもレヴォリューションシリーズの
その複数ビンテージで仕上げるワイン
その調和と新旧の良さを融合させたワイン見事と思っておりました。
レヴォリューションも赤だけじゃなく白にロゼと
それぞれ巧みな技が光るワイン
そして手ごろな価格帯のワインにも品種の個性がメリハリあり感じられるワイン
自然派ワインながら完成度の高さあるワイン
すでに高い評価となるワインでしたが

今回のワインはそのさらに遥か上をいくようなワイン
そんな気がいたします。

白二種類ご紹介です。

まずは
○パルセレール・ブラン2019年
エチケットに明記されるパルセレール・ブランの文字の上に
見慣れないマークが
〇に線が入るもの
ギリシア文字Φで表される黄金分割比
そう黄金比と呼ばれるものですね
これに基づき描かれたもの構造のもの
これは非常に美しく感じられる
見た目だけじゃない自然界とも結びつきのある黄金比
その考え方を生かしたワイン
品種の比率にまずこの黄金比で
ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
とのことです。
スピリチュアルな醸造や考え方も混じってくるビオディナミ農法をとる
ヨハネス・ツィリンガーゆえに
よりこういったものが生きてくると思います。
インポーター様からも熱い熱いご紹介プッシュのあるワインで
早速抜栓すると
その前にキャプセル一つとると
またキャプセル!?
二重になっているボトルもあるようですがご愛嬌ということで
抜栓してグラスに注ぐと
濃厚黄色ゴールド
黄金比だけにゴールド!?
すでにリッチ感漂い香りもバニラにパイン、蜜
果実、蜜系が濃い濃密そして果汁感も素晴らしい
香りのゆったりとボリューム感あるこのレベルは簡単に比較は無理ですが
ブルゴーニュなどでいうグランクリュクラスかと思うほど
そこに果実、蜜系だけじゃなく火打石など鉱物系もありじょじょに
バターなどオイリーさと薫香もさらにブリュレ香のようなほのかなニュアンスも
この多彩な要素はどこからきているのか不思議なくらい
スピリチュアルなものが結びつき絶妙なバランスで成り立ち形成されるのか
飲んでも予想では濃厚さあるワインとなるのかと思いきや
檸檬、柑橘の爽やかさも加わりつつドライフルーツ感などリッチなニュアンス
ただ酸もしっかりと支え重苦しくなく重厚さを伝えます。
酸味はグレフル系のフレッシュなものもあり
さらに果皮系のやや厚みあるニュアンスも
飲んでいてもグラスを傾けるたびにまた違った要素も混じりあい変化もある
熟なニュアンスと酸化系ではなくともアンフォラとの結びつきもあるような
深いところからの複雑性
確かにインポーター様のほうでも
ワインのコメントにもっとも苦心した
との言葉あるように
なんか伝えたいけど伝えきれない魅力がある
そんな気がいたします。

とにかくのんでいただきたいワインです!

次はもう一つ
○ヌーメン フュメ・ブラン2018年
ヨハネス・ツィリンガーの最高峰ワイン
ヌーメンシリーズのフュメ・ブラン
ソーヴィニヨンブランの白です。
オーストリア
ソーヴィニヨンブラン
自然派
などキーワード並ぶと単純に
溌剌としてオーストリアだから冷涼感あって飲みやすいワインなんでしょう
と言いたくなりそうですが
正直度胆抜かれたワインですね
先のパルセレール・ブランですでに
魂抜かれた感ありましたが
今回のワイン
闘魂注入された感あります。
バシ~ンと一発ですね
今回インポーターの営業様の言葉にも力が入るのもわかる気がいたしました。
私も発注の際に
インポーターオルヴォー様ですが
村岡様の言葉信じて発注です!とお伝えしました。
そして見事に応えてくれる想像を超えてですね
その様子ですが
造り手もソーヴィニヨンブランと記載するとそのイメージを払しょくしたく
フュメ・ブランと名前にしたようです。
こちらは蝋封で抜栓すると
黄金色!
パルセレール・ブランは少し鈍い光のダークさもありましたが
こちらヌーメン フュメ・ブランは
クリアーで明るさもあるゴールド!
光沢ありでもそのエキスの濃度感密度感伝わるような
ゴールドなのに緑もどこか見えるような分厚さあります。
香り・・・なんだこの香りのボリューム感!
濃厚カスタードクリーム樽、マロン、蜂蜜もモロ上質濃密蜂蜜
果実もビワに濃密な柑橘にライチ、トロ桃、シロップ系も
飲んでもネットリまったり旨味の凝縮感濃い~飲んではグレフルシュパシュパなキレありでも
丸みとろみもある印象
どこかバナナもあるんじゃないの的なでも不思議とこの開けたての際にあった
怒涛の押しのあるものがじょじょに落ち着いてくる
それとかわってミネラル感がギンギンに湧き上がる
様々な要素がまとまり一体感出てきて伸びのあるとかそれくらいのレベルじゃなく
長い余韻とほろ苦さ
その頃には柑橘も本来もつオイリーなものやより弾ける香り系の
カボス、ゆずそしてレモンなどまったりとしたエキスとともに広がる
開けたてのあの完熟果実は溶け込み甘いようなニュアンスはほぼなく
完熟した塊でもまろやかでいつまででも飲めてしまう
このへんの表現の出し方
やはりヨハネス・ツィリンガー独特のものなのか
あまりお目にかかれないそんな表現あると思います。

今回ご紹介に二種類の白
ぜひとも一度お試しいただきたいワインです。
これだけ何かジェットコースターのように目まぐるしく様々な要素が飛び出し
まとまるワインですが
とにかく細部にわたるまで集中して美しさも兼ね備えるワイン
押しです!!!

以下インポーター様情報
2019 Parcellaire Blanc #1  パルセレール ブラン   
私たちはこの涼しい地に根差し、温暖化による気候変動があっても冷涼なこの産地のワインを造り続けることが願いです。
このワインのコンセプトは、テロワール。
土地の起源とは単一畑による表現に限定するのではなく、その畑を耕作し導く造り手のサインがそこに刻まれていなければなりません。
このワインは私が造っていた単一畑ワインReflextionシリーズの更なる発展形です。
古い葡萄畑の中でも最も冷涼な区画からのセレクションです。森林に近く、北、北東向き。
風通しの良い丘陵上部に位置しています。すべてが石化砂岩質土壌です。
葡萄:ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
樹齢:35年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のヴェルシュリースリングをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。
シャルドネは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に10か月熟成。瓶詰めの1か月前にブレンド。
ヨハネスより:石のような張り、スパイシーでミネラルを感じさせます。口の中を押し上げるように長く持続する余韻。

香りだけではなく果実の旨味すら感じさせる柑橘、レモンピールにシナモンやコリアンダー。
溌溂とした酸の軸に絡みつくようなたっぷりとしたエキス。
グレープフルーツジュースのような酸味は果皮のビターさを伴い口の中を支配する。
同時に重なるように畳みかける果実、洋ナシ、白桃、レモン、ジンジャー。
フロール(産膜酵母)のスペック由来だが、ジュラ的な酸化香は感じられない。
あくまでも果実の壮大な交響曲を引き立てる一要素でしかない。
演奏を終えたレコードがゆっくりと回転を止めるように波紋を描いて長く長く続く余韻。
抜栓から三日目まで上昇していくポテンシャルの高さ。
言葉で表現が難しすぎてコメントも難産。百聞は一飲にしかず。
是非、体感してほしいワイン。
相応しい音楽はEverlong / Foo Fightes(ヨハネス談)
(2021年4月 村岡)

2018 NUMEN Fumé blanc  ヌーメン フュメ・ブラン 
葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢:40年 栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、様々なハーブが共生、常に香る。Steinthal丘陵最上部、標高190M、砂岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、100%樽発酵。温度管理せず。
熟成:バトナージュも澱引きもせずに700Lのアカシア樽で18か月熟成。
味わい:黄色い果実、花。ミネラル。複雑で多面性のある味わい。比類なき個性。

2017年はゴー&ミヨーで栄誉に輝いたヨハネスの最高峰ワイン。
軽快な品種のワインと同一視されたくないと、ロバート・モンダヴィに敬意を表して命名した
フュメ・ブランの名前からしてヨハネスの気骨を感じてしまう。
レモン、清涼感のある柚子の果皮、瑞々しい切りたてのライム。
未熟果ではなく清涼感のある柑橘が綺麗に熟したイメージ。
レモン果汁を垂らしたような溌溂とした酸を軸にレモン、橙、柚子、カボス、ライム。
沢山の柑橘果実が細く長く余韻まで連なり、導かれるように束ねられていく。
突き抜けるような余韻。トンネルを抜けるように広がる世界観、甘く立ち上がる柑橘の戻り香の大きなこと。
熟成能力に欠けるとされるソーヴィニヨン・ブランの可能性を信じ抜くヨハネスの傑作。
(2021年4月 村岡)




以下ゲルバームスカテラーご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
ヴェルエ ゲルバームスカテラー2019年750MLです!!!

ヨハネス・ツィリンガー
なんか忘れがたいワインとなりました。
前回レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
ご紹介して
実店舗でじわじわ人気でたワイン
飲んだお客様が美味しかったまた欲しい!と声が多かったワイン
そして私も
忘れたころに思い出すワイン
それってけっこう大事なワインです。

今回は三種類入荷でご紹介です!
再入荷の
レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
そして
レヴォリューション レッド・ソレラNV(2016-2018)

そして白
ヴェルエ ゲルバーミュスカテラー2019年

ということで
まずは赤
レヴォリューション レッド・ソレラですが
2015-2018と2016-2018
なんかそんな違いあるの?となりますが
実は微妙な変化違いございます。
同じワインでもビンテージ変われば
変わってきますが
品種構成が若干違う
2015-2018のほうが
葡萄:レゲント(2015年~2017年)、レースラー(2015年~2017年)
ツヴァイゲルト(2018年)、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)

に対して

2016-2018のほうが
葡萄:レースラー(2016〜2017年)50%、ツヴァイゲルト(2017年)25%、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)25% 
ということで
レゲントという品種をやめて
そのぶんカベルネソーヴィニヨンの比率高めたようです。
レゲント自体が温暖化の影響で酸が少なくなってきたことによるようですが
今回この二種類飲み比べました。
その様子ですが
まず
2015-2018
前回も飲んでおりますが
今回またタイミングかわり感じ方も少し変わっております。
こちらはやはり熟成も少しだけ進んでいるがゆえに柔らかさ調和がより感じられる
黒さも上質感もあるのに
重くならないそして冷涼感などドライさもありながら
飲んでまったりとそしてゆったりとこの感じ
いいワイン飲んでいるな~という気にさせます。
今回飲んで甘味よりもダンディな締りある魅力感じましたが少しずつ成長していく段階に
あるのかと思います。

2016-2018
こちらカベルネの比率高まりその分の影響なのか
赤紫もより強めに感じる液体
ほぼ同程度ながらやや濃度感あるように思えます。
香りにはまず熱を感じるロースト香、少しゴム系に黒果実
紫キャベツのような感じ生の果実感もある
少しワイルドさ焦げ感もある
飲んでは柔らかく酸も感じるそして甘味ふっくらとした旨味がにじみ出るワイン
オーストリアのワインですが
イメージではドイツなどと同じような感じでも
実際はけっこう骨太旨味の太さも感じるワイン
且つ柔らかい風合いこれがなんともいいですね
2016-2018のほうは
まだもう少し寝かせて楽しみたいところもあります。

どちらも上質さあり甲乙つけがたいワイン
ぜひ二種類飲み比べしてみてはどうでしょうか!

最後は白
前回ホワイトソレラ
これも複雑性ありオーストリアワインながら
芯のあるワイン
そしてナチュラル感もあり好評でしたが
今回はより手ごろな価格帯の白
品種ごとにいろいろとリリースしているようですが
今回は
ヴェルエ ゲルバーミュスカテラー2019年
ムスカテラーということで
ミュスカになるようです。
グラスに注ぐと
白黄色クリアーで輝きある液体
香りのスカッと感が凄い
マスカットグイグイくる感じフルーティ
そして蜜
スワリングでより透明感とドライさ瑞々しくミネラル感がストレートに広がります。
飲んでビックリ
あらドライ!
香りあれだけミュスカ系の甘やかさムンムンだったのに
飲んでは軽快そしてシャキッと切れる
けっこうドライで
レモン感も出てくる香りと味わいのアンバランスさありますが
これどこかで・・・・
ギリシャのスクラヴォスのワインでもあったな
香りは甘やかなのに飲んでドライ
このワインも冷涼感ありスカッと切れる
軽快さあり奥には少しずつスパイシーさも出てくる
綺麗な白ですね

今回三種類
ヨハネス・ツィリンガーぜひ!!!

以下インポーター様情報
NV(2015-2018) Revolution Red Solera
レヴォリューション レッド・ソレラ   
葡萄:レゲント(2015年~2017年)、レースラー(2015年~2017年)
ツヴァイゲルト(2018年)、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500リットルのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:600リットルのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。

オーストリアの赤はなかなか難しい…と言われながらも、蓋を開けてみるとなかなかご好評いただいているワイン。
レゲント、レースラーはPIWIと呼ばれる病気耐性のある葡萄。
3回目となるレボリューション・レッドですが、とても良い!です。
甘いスパイスと赤黒果実が奇麗に調和して練れた、漉し餡のような香りの立ち方。
ブルーベリー、ラムレーズン、果実を押し上げるような酸は押しつけがましくなく
タンニンは至極穏やかで果実と調和しています。
円状にゆっくりと要素を放射しながら伸びる味わい。
酸と果実、フレッシュさと熟成感、このワインでしか成しえないバランスの妙味。
(2019年7月 村岡)
試飲会でも印象的で多くの反響をいただいたのがこの赤です。
夏前に試飲した時に比べて明らかに開放的な状態になっており
果実味がゆるゆると湧き出る立ち上がり。分析よりも早く感覚に直結して訴えてくる。
余韻まで不足感無く充実しており、酸とタンニンが奇麗に調和した状態です。
ヨハネスいわく、意図的に還元的な造りをしているためリリース直後はやや閉じ気味でも
3~6か月でどんどん開いてくるとのことです。
(2019年11月 村岡追記)

NV(2016-2018) Revolution Red
レヴォリューション レッド ソレラ   
葡萄:レースラー(2016〜2017年)50%、ツヴァイゲルト(2017年)25%、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)25% 
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500Lのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:アカシア樽、オーク、1000Lのアンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:赤いベリー、ブラックチェリー、複雑でフレッシュ、熟したタンニン。
*温暖化に伴い、レゲントの酸が低くなってきたため、このロットからレゲントを除きカベルネの比率を高めています。
カベルネ・ソーヴィニヨンは収穫量が少ないため、全体の生産量は少なくなりましたが、熟成能力は高まりました。

ナツメグやクローヴのスパイスに香ばしく炒ったアーモンド。
奥から甘く熟したフレッシュなブルーベリー。若さの同居した香り。
タンニン若く清涼な香りを出しながらも果実と同調して非常に滑らか。
非常にバランスを綺麗に描くような酸の軸にそって伸びる果実。
個々の要素が明確でクリア、品種や時間を重ねていくだけではなく
引き算もまた、レボリューションの凄さ。
トータルバランスは明らかに一段階上がっており、ヨハネスの追求している世界が垣間見れる。
オーストリア赤にありがちな野暮さ、希薄さ、酸の毛羽立ちは皆無。
(2020年6月 村岡)



2019 VELUE Gelber Muskateller  ヴェルエ ゲルバー・ムスカテラー  
葡萄:ムスカテラー(ミュスカ)  樹齢:15~25年
畑・土壌:北向き丘陵最上部、南向き丘陵最上部、石灰質、砂岩質
醸造:全房のまま浸漬、5時間かけて圧搾。天然酵母で自発的な発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。
23℃を越えないようにだけ温度管理  熟成:ステンレスタンクで6か月、4~6週間ごとにバトナージュ。
ヨハネスより:まさに葡萄、花とスパイス、軽快でミネラル、全方位的な複雑さも備えている。
僕の畑の花の香り、葡萄の味わい。そいつがこのボトルに閉じ込められているんだ。

初入荷のゲルバー(黄金の)ミュスカテラー(ミュスカ)。
果皮が黄金に輝くミュスカの変異品種でミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランや
ミュスカ・オットネルよりも高い品質と言われる葡萄です。
香りだけで葡萄を噛みしめているかと錯覚するほど丸々としたマスカット、
ごくわずかな白コショウがスイカに塩的なアクセントで果実の甘味を引き立てます。
アロマティックながら残糖はなくドライ、熟したレモンジュース。
香りの印象が強いワインはともすると余韻にかけて不足感を覚えるが、
きちんと引き締まりながらも収れんがなく伸びやか。
この品種の魅力である香りを果皮浸漬も使い最大限に引き出しながら
余韻まで端正さを失わない。(2020年9月 村岡)



以下前回ご紹介文

オーストリアワインとなります。
オルヴォーさんのお取扱い
オルヴォーさんのワイン
当店のお取扱い太くなったり細くなったりとしておりますが
オルヴォーさんのワイン当店は
ニコラ・テスタールのワインが印象的でしたが
その後アルザスやブルゴーニュ
ローヌ、ラングドック、シュッドウエストなど
それ以外にも広がりを見せているワイン
自然派ワインのお取扱いが中心でも
より気品やワインの完成度高いものを求めてセレクトしているそんな気がいたします。
そして近年その品質が高いワインが増えている
そんな情報もあります。

そこでおすすめいただいたワイン
オーストリアの自然派ワイン
ヨハネス・ツィリンガーです。
巷ではすでにある程度話題となっているワイン
今回三種類入荷です。

先に飲んだは赤のレヴォリューション レッド・ソレラでしたが
それを飲んでその素晴らしさ上質感深みそれでいてこの価格は
かなりのコスパの良さ
その後新着ワイン到着もあり
入荷となりました。

ヨハネス・ツィリンガー父の代から1980年代より
有機農法をすすめ畑と葡萄は30年以上健全な状態で
活力あるワイン造りとなっているようです。
ワイン造りも父の代の作り方に現在の
ヨハネス・ツィリンガーの新たな手法と組み合わせての造りのようで
アンフォラでの仕込みを取り入れたり
今回ご紹介のワインのような
ソレラシステム
シェリーで使われるような複数ビンテージのものを
じょじょに足していくそんな感じだったかと思いますが
ソレラシステムを応用した造りなどすすめているようです。


まずはそのヨハネス・ツィリンガーより

○レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
オーストリアのワインというとドイツと似た感じかな~とか思いますが
意外にも赤の場合果実味の密度感あるワインなどもあったり
もちろん軽やかなタイプもありますが
そのへんが気になるところ
実際飲んでみると
色の赤紫の濃さあり透けないほどの濃度感もある液体
香りもココア、甘ベリー、赤黒さも感じる液体で
上質しっとり
そしてゆったりとしているキメの細かさ密度感あり
旨味も柔らかで肉厚
充実感ありながらワイルドな方向じゃなくピュアで湿度感あり
上品なんですね
どこかにはやはり北の雰囲気もありながら目の詰まりあるワイン
飲んでいてこの価格を超えた魅力あるワイン
ブラインドで飲んだらもう少し暖かい国を連想しそうな赤であります。
酸も支えとしてちゃんとありつつも果実味の上質さと柔らかくボリューム感もあるワイン
なんというかこの品の良さ細やかな造りがしっかりとして精緻なワイン
これはコスパ最高なワインです。
ちなみに品種は葡萄:レゲント、レースラー、ツヴァイゲルト、カベルネ・ソーヴィニヨン(2015年~2018年)
おすすめです!

次はロゼ!
○レヴォリューション ピンク・ソレラNV(2016-2019)
このロゼ最高です!
ある意味オーストリアらしいのか
非常に素直で明快
でもここのワインらしい精緻な造りはあり上品
それでいて抜けの良さと柔らかく瑞々しい表現に満ちたロゼ
グラスに注いだ絵kタイは赤みがけっこう強めそして透け感あり
ベリーもほどよくばらけ、ほろ甘く、切ないロゼ
気品ありキレと冷涼感
美しい~柔らか~瑞々しくソフトな質感がなんとも癒し系です。
チャーミングでも安っぽくなく
チェリッシュさとベリーも繊細な表現が心地よい
少しドライに進みカリカリ桃系も入る
酸が生き生きとしてくる
ほどよい華やかさ癒し系これは抜群のロゼワインです!

ちなみに品種は
レースラー(2019年)50%、シラー(2018年、2019年)40%、ザンクト・ラウレント(2016~2018年)10%

最後は白
○レヴォリューション ホワイト・ソレラNV(2013-2019)
赤の充実感そしてロゼの繊細で癒し系の表現
となると断然白も期待なのですが
いい意味で裏切られた感ある白
今思うと確かに白は一番古いビンテージが加わるワイン
2013年ものも入るので
さらにアンフォラ醸造も入るのですね
納得です。
グラスに注ぐと黄色の濃いめほんのりオレンジもある感じ
香り・・・・一瞬辛口貴腐系?と思うニュアンスあり
そこからフローラルさ奥に干しブドウも出てくる
甘い熟した果実香あり同時にミネラル感も張り出してくる
液体はまったりとでもキレと熟があるまろやかで程よいコク旨味
ポワンとドライ桃そして徐々に杏系も加わり
スモーキーなニュアンスも加わりリッチ感も楽しめる
こちらは重心も少し下がり気味で熟成のニュアンスをより引き出した
そしてオーストリアワインらしいミネラル感やキレもある白
またそれぞれに個性違いさらに熟成させても面白いワインばかり
自然派ワインでもそれぞれに安定感あり
細やかな複雑性もあるワイン
ヨハネス・ツィリンガー注目です!!!

以下インポーター様情報
NV(2015-2018) Revolution Red
レヴォリューション レッド ソレラ  
葡萄:レゲント、レースラー、ツヴァイゲルト、カベルネ・ソーヴィニヨン(2015年~2018年)
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500リットルのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:600リットルのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。

NV(2016-2019) Revolution Pink Solera
レヴォリューション ピンク ソレラ  
葡萄:レースラー(2019年)50%、シラー(2018年、2019年)40%、ザンクト・ラウレント(2016~2018年)10%
樹齢:20~110年
畑・土壌:Steilthal 東向き丘陵上部、石灰質砂岩
醸造・熟成:天然酵母で自発的な発酵。
2019年のレースラーはエレガンスと酸を残すため全房のまま圧搾。ステンレスタンク発酵。500Lの大樽熟成。
2018年2019年のシラーはミネラルとボディを出すため短い発酵期間、500Lのオーク樽熟成。
2016~2019年のザンクト・ラウレント(ヌーメン・ロゼ)はソレラ・システム。このワインの個性と複雑さを担います。
味わい:赤いベリー、複雑でフレッシュ、ミネラル、ジューシーで歓びに満ちたワイン。

NV(2013-2019) Revolution White Solera
レヴォリューション ホワイト ソレラ  
葡萄:シャルドネ(2018年)50%、リースリング(2013年~2019年)25%、ショイレーベ(2017年、2018年)25% 樹齢:平均35年 栽培:30年間有機無農薬、6年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、秋季が冷涼で日照が強すぎないため、糖度に偏らない生理的成熟をもたらします。標高187M、東向き斜面、砂岩質
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500Lのアンフォラで果皮浸漬、ステンレスタンク、アカシア樽、アンフォラで醸造、ソレラ・システム。熟成:600Lのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:リンゴ、ハーブや桃、複雑でフレッシュ、ミネラル、スモーキーでジューシー、喜びに満ちたワイン。

BIOWEINGUT JOHANNES ZILLINGER Velm-Götzendorf,Weinviertel,Österreich
オーガニック栽培された葡萄によるワインは、重要視され需要も高まってきています。ヨハネス・ツィリンガーは家族経営のビオヴァイングートで、フェルム=ゲッツェンドルフ最大の功労者です。ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。
2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。彼のワインはすべてが特別な個性を持ち、魅惑的で飲みやすさを備えています。350年の歴史にまた新たな1ページが加わりました。

歴史ヴァインフィアテル東部のこの地域は、イリュリア人とケルト人が葡萄を栽培してワインを造ったのが始まりとされています。フェルム=ゲッツェンドルフは、時のバイエルン州パッサウの修道院によって設立されました。
 この地域で最も古い葡萄畑Steinthal(シュタインタール)は、1520年の文献でその名を見ることが出来ます。
 現在、ツィリンガー家が管理しているKellerberg(ケラーベアグ)の地下ケラーは、戦時中には防空壕として使われていました。
 1673年、ダヴィッド・ツィリンガーがヴァイングートを創始。1980年代までは多くの家族同様に葡萄栽培は副業であり、当時は養豚に力を入れていました。1984年にすべてを有機栽培へと転換し1994年には純粋なワイナリーとなったのです。

哲学ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。
オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。
ハンス 『私たちの豚は、非常に過保護に育てられていましたが、しばしば病気がちでした。抗生物質を用いた治療を試みたりしたのですが、治すことが出来ず、何度か豚達を屠殺せざるを得なくなりました。1980年代、子豚たちが瘢痕から来る病気に苦しんでいた時のこと、従来の治療法は効果がありませんでした。私の父は、その昔は酢を塗付して治療したことを私に教えてくれました。そして、解決したのです。これが私の転機となりました。私はドイツの有機栽培農園を訪れ、見聞を広めました。1984年に、有機農法に転換しました。養豚を含め、様々な農業のすべてに有機栽培を実行することは不可能だったので、事業は自然と絞り込まれ、1994年にはワイン醸造を開始しました』。
 彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。
『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』
今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。
畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。
『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』

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