自然派ワイン&地酒専門店オネストテロワール

ヨハネス・ツィリンガー パルセレール ブラン&ソーヴィニヨン2020年 750ML

3,615円(税329円)

定価 4,400円(税400円)

在庫状況 在庫 0 本 品切れ中

ヨハネス・ツィリンガー
パルセレール ブラン&ソーヴィニヨン2020年です!!!

きました!
もう最近では要注目生産者となっている
オーストリアのビオディナミワイン
ヨハネス・ツィリンガーです。
どのワインもが完成度高めで高次元でのバランスあり
手ごろな価格のワインは
それはそれで伝えたいものが明確
品種の良さや個性を伝えるものあれば
多品種の良さそしてビンテージに関しても
単一物もあればマルチヴィンテージ的なソレラシステムを用いたワインなど
独創的でありすべてがある意味理にかなっている
それがあるからこそ生まれてくるワインには
それぞれ意味がある
そんな生産者

そしてそれを伝えるインポーター
オルヴォー様
今回のヨハネス・ツィリンガーも
ご案内の時点で
熱いお言葉
大傑作!との言葉もあり
こうなるとお取扱いしないわけにはいかないですね

ということで
もうリアルワインガイドなどでも露出の増えてきた
ヨハネス・ツィリンガー
御存知の方も多いのかと思いますが
三種類到着です!!!

まずは飲んだワイン
○パルセレール ブラン&ソーヴィニヨン2020年
前回お取扱いのパルセレール・ブラン
これはまた素晴らしかったのですが
今回は
品種が
ピノブラン62%にソーヴィニヨンブラン38%のワイン
ブラン&ソーヴィニヨン2020年です。
ピノ系を使うことで中域のふくらみボディ感もあるワインで
グラスに注ぐと
少々のにごり旨味を感じつつ
でも健全さが確実
このビオディナミワインでアンフォラ使用のワイン
様々手のかかるワインでありますが
仕上がるワインの完成度は本当にいつも不安が無い
これも素晴らしい
グレープフルーツなと柑橘系も太さあり熟度あり
フレッシュ感も弾ける様なリアルなもの
そこにハーヴの清々しいものに蜜様のニュアンスもあり
そこから骨太に広がるミネラル感
鉱物感と果実の果皮などのニュアンスがうまく絡み合い
心地よく複雑性もある
酸の煌めきこれだけの要素などもありながらそれを押し上げる力強さもある
エキスの程よい重量感を感じつつ
でも若々しい表現も楽しませてくれる現状
これがまた熟成してくるとまた違ったリッチさや深みを出してくるワインと
成長していくその懐の深さもありそうです。

次は
赤!
初めての
○パルセレール・ルージュ2020年
特にこのパルセレール・ルージュ
偉大な作とのご案内で
楽しみでしたが
抜栓してグラスに注ぐと
赤黒く透け感透明感もありでもやはり大人っぽい雰囲気を醸し出す
液体
品種はカベルネフラン62%にシラー38%
この品種構成だけ見ると
黒々とした果実味の太めなワインとなっているのかなと思いきや
これが全然違う
エレガント!
美しい青みカベルネフラン系のこの細やかなニュアンスあり
ベリーなども程よい野性味もありつつ
でも全体の感覚は非常に繊細で美しい
赤系果実でも野趣感とドライさ繊細さと
相反する表現が成り立つワイン
飲んでも酸が美しく広がり旨味も磨きこまれたエキス系
無駄な肉は無く冷涼さとミネラル感が程よい硬質感とともに
感じられる。
その中にもカベルネフランそしてシラーの
このシラーも美しいワインには存在する
エレガント性
このへんを引出融合させているワイン
まだまだ若い段階でややストイックな面がありますので
まだ少し待ちたいいや絶対待って楽しみたいワイン
少し枯れた感覚加わるとより穏やかで丸み深みこのへんがどう成長するのか
非常に楽しみなワインです。

最後は今回は飲んでおりませんが
前回も好評のワイン
○パルセレール・ブラン2020年
品種はヴェルシュリースリング62%シャルドネ38%
造りもアンフォラで発酵など
その後木樽での熟成
シャルドネはまた別でヌーメンの古樽で発酵
フロールとともに熟成そしてブレンドと
手のかかる造り
そこから生まれるあの味わいですね

2019年の様子ですが
抜栓してグラスに注ぐと
濃厚黄色ゴールド
黄金比だけにゴールド!?
すでにリッチ感漂い香りもバニラにパイン、蜜
果実、蜜系が濃い濃密そして果汁感も素晴らしい
香りのゆったりとボリューム感あるこのレベルは簡単に比較は無理ですが
ブルゴーニュなどでいうグランクリュクラスかと思うほど
そこに果実、蜜系だけじゃなく火打石など鉱物系もありじょじょに
バターなどオイリーさと薫香もさらにブリュレ香のようなほのかなニュアンスも
この多彩な要素はどこからきているのか不思議なくらい
スピリチュアルなものが結びつき絶妙なバランスで成り立ち形成されるのか
飲んでも予想では濃厚さあるワインとなるのかと思いきや
檸檬、柑橘の爽やかさも加わりつつドライフルーツ感などリッチなニュアンス
ただ酸もしっかりと支え重苦しくなく重厚さを伝えます。
酸味はグレフル系のフレッシュなものもあり
さらに果皮系のやや厚みあるニュアンスも
飲んでいてもグラスを傾けるたびにまた違った要素も混じりあい変化もある
熟なニュアンスと酸化系ではなくともアンフォラとの結びつきもあるような
深いところからの複雑性
確かにインポーター様のほうでも
ワインのコメントにもっとも苦心した
との言葉あるように
なんか伝えたいけど伝えきれない魅力がある
そんな気がいたします。

今回2020年ですが
2019年に比べると冷涼さもある個性とのこと
複雑な香りの要素に溌剌とした若々しい魅力もあり
躍動感ある魅力は昨年同様
このワインもまだまだ若い段階寝かせて成長させて楽しみたいワインですね

以下インポーター様情報
2020 Parcellaire Blanc #1  パルセレール ブラン  
葡萄:ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38% 樹齢:35年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のヴェルシュリースリングをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。
シャルドネは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に8か月熟成。
瓶詰めの1か月前にブレンド。
ヨハネスより:石のような張り、スパイシーでミネラルを感じさせます。
口の中を押し上げるように長く持続する余韻。

熱量の高い2019年と比べると冷涼な個性、抜栓直後はやや閉じて感じられる。
わずかにコリアンダーシードのような香りが混じりながらも、時間、温度と共に上昇。
粒子が非常に細かい柑橘エキスが渦を描くように湧き上がります。
溌溂としたグレープフルーツを思わせる酸味がドライブするような物理法則を無視した躍動感は昨年同様。
擦りおろした洋ナシ、レモンにジンジャー。
テクニカルに書かれているフロール(産膜酵母)由来の要素は基本的には感じられない。
温度を上げて大きなグラスで集中して臨めばわずかに感じ取れますがジュラのそれとは個性が大きく異なります。
溌溂と動的な果実がレモンピールを思わせるビターな風味を伴った余韻。
2019よりも酸が前に出た構成だが、余韻の突き抜けるようなパノラマは同様。
フロール由来の酸化への耐性がワインに備わっているのか抜栓してから数日エキスが上昇。
相応しい音楽はEverlong/Foo Fighters(ヨハネス談)
(2022年1月 村岡)

2020 Parcellaire Blanc&Sauvignon  
パルセレール ブラン&ソーヴィニョン  
葡萄:ピノ・ブラン62%、ソーヴィニヨン・ブラン38% 樹齢:35年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のピノ・ブランをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。
ソーヴィニヨン・ブランは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に8か月熟成。
瓶詰めの1か月前にブレンド。
ヨハネスより:黄色い果実、塩気、押し上げるような長い余韻。個性的!

#1と比べるとピノ系果実の太く広がる中間要素が前面に出ています。
香りの立ち上がり、果実の広がり、明らかにリズムがゆったり。
赤ワイン的な重心の低い立ち香ながらホイップクリームのようなエアリーな質感に驚かされる。
密度の高さに反する口解けの軽やかさ。
最も冷涼な区画、パルセレールらしいビビッドな酸味の支えがありながら球体感のある熟した柑橘塊。
酸と果実のコントラスト。ググっと果実が膨らんだ後に淡い香りが連続して重なり現れる。
黄金分割比ブレンドの凄みは個々の品種がまるで最初からそうであったかのように調和しており、
造り手の表現力の非凡さを感じさせてくれます。
(2022年1月 村岡)

2020 Parcellaire Rouge #1  パルセレール ルージュ  
葡萄:カベルネ・フラン62%、シラー38% 樹齢:25年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のカベルネ・フランをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。
シラーは短期間浸漬後圧搾、Numenの古樽で発酵、そのまま10か月熟成。瓶詰めの2か月前にブレンド。
ヨハネスより:赤果実、クリスプ、押し上げる長い余韻。個性的!

抜栓直後、ごくごくわずかに還元的ながら10分程度で消えます。
上向きに突き抜けるような赤果実、熟したタンニンはインクではなく甘さでもない
熟した葡萄を頬張ったような果実の果皮のイメージ。
そこにカベルネ・フランを思わせる冷涼でカシスの芽、いや、名残のフキノトウの香りがアクセント。
とは言え、ブルゴーニュにも似た明るいルビー色の色調からは品種を当てることは困難。
口の中での果実のハーモニー。エキスの上澄みだけが優しく広がる。
カベルネ・フランという品種、しかも冷涼なオーストリアでこんな表現があったのかと驚愕。
口の中でするすると流れほぐれ、少しツルリと滑るような錯覚。
口溶けの美しさ。細いのに味わいは広がり、淡いのに連続するような錯覚。
カベルネ・フラン&シラーという組み合わせも含めてだが、フランという品種を用いて描く
他にない個性ながらもあるべき姿としか思えない完成度。
ヨハネスの赤ワインに共通する、冷涼産地ならではのハンギングタイムの長い酸の調和した果実。
そしてともするとエグミとなってしまうタンニンをおそろしく軽量に繊細に引き出していく扱いの上手さ。
自分がまだまだ未熟者だと思い知らされた。
(2022年1月 村岡)


以下2019年ご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
パルセレール・ブラン2019年です!!!

自然派ワインの世界も次々と新たなワインが生まれ
そして今まで続いていた造り手が亡くなることも
健康的な理由で醸造を止めることもあります。
悲しいことも寂しいこともありますが
新たな光を見つけたとき
前に進めるような気がいたします。

それぞれが点と点で存在するわけじゃなく
点と点が繋がって線ができてさらに繋がり面となり
造り手だけじゃなくインポーター、ワイン屋、消費者
それらの想いが満ちて立体的なそして様々な創造性ある形が
生まれていくのかと
なので逝去された造り手が続けてきたことそれが新たな肥やしとなり
次の世代へと必ずや繋がっていくのですね

私もこの仕事
日々新たなワインをご紹介して
新たなビンテージのワインご紹介して
何か疑問をもったり立ち止まったりすることもありますが
ワインに助けられたり
それこそ背中を押してもらうこともあります。

飲んだ瞬間にこのワイン少しでも多くの方に伝えたい
何か突き動かされるものが生まれる瞬間
ここまでいうとなんか大袈裟ですが
でもあるんですね

もともとワインのご紹介インポーター様からいただいた時点で
何かすごい熱意とかこれは別物のようなそんな感じが
文面からも感じ取ることでき
これは行くべき!と
そう思ったワイン

オーストリアのビオディナミワイン
ヨハネス・ツィリンガーです。
今までもレヴォリューションシリーズの
その複数ビンテージで仕上げるワイン
その調和と新旧の良さを融合させたワイン見事と思っておりました。
レヴォリューションも赤だけじゃなく白にロゼと
それぞれ巧みな技が光るワイン
そして手ごろな価格帯のワインにも品種の個性がメリハリあり感じられるワイン
自然派ワインながら完成度の高さあるワイン
すでに高い評価となるワインでしたが

今回のワインはそのさらに遥か上をいくようなワイン
そんな気がいたします。

白二種類ご紹介です。

まずは
○パルセレール・ブラン2019年
エチケットに明記されるパルセレール・ブランの文字の上に
見慣れないマークが
〇に線が入るもの
ギリシア文字Φで表される黄金分割比
そう黄金比と呼ばれるものですね
これに基づき描かれたもの構造のもの
これは非常に美しく感じられる
見た目だけじゃない自然界とも結びつきのある黄金比
その考え方を生かしたワイン
品種の比率にまずこの黄金比で
ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
とのことです。
スピリチュアルな醸造や考え方も混じってくるビオディナミ農法をとる
ヨハネス・ツィリンガーゆえに
よりこういったものが生きてくると思います。
インポーター様からも熱い熱いご紹介プッシュのあるワインで
早速抜栓すると
その前にキャプセル一つとると
またキャプセル!?
二重になっているボトルもあるようですがご愛嬌ということで
抜栓してグラスに注ぐと
濃厚黄色ゴールド
黄金比だけにゴールド!?
すでにリッチ感漂い香りもバニラにパイン、蜜
果実、蜜系が濃い濃密そして果汁感も素晴らしい
香りのゆったりとボリューム感あるこのレベルは簡単に比較は無理ですが
ブルゴーニュなどでいうグランクリュクラスかと思うほど
そこに果実、蜜系だけじゃなく火打石など鉱物系もありじょじょに
バターなどオイリーさと薫香もさらにブリュレ香のようなほのかなニュアンスも
この多彩な要素はどこからきているのか不思議なくらい
スピリチュアルなものが結びつき絶妙なバランスで成り立ち形成されるのか
飲んでも予想では濃厚さあるワインとなるのかと思いきや
檸檬、柑橘の爽やかさも加わりつつドライフルーツ感などリッチなニュアンス
ただ酸もしっかりと支え重苦しくなく重厚さを伝えます。
酸味はグレフル系のフレッシュなものもあり
さらに果皮系のやや厚みあるニュアンスも
飲んでいてもグラスを傾けるたびにまた違った要素も混じりあい変化もある
熟なニュアンスと酸化系ではなくともアンフォラとの結びつきもあるような
深いところからの複雑性
確かにインポーター様のほうでも
ワインのコメントにもっとも苦心した
との言葉あるように
なんか伝えたいけど伝えきれない魅力がある
そんな気がいたします。

とにかくのんでいただきたいワインです!

次はもう一つ
○ヌーメン フュメ・ブラン2018年
ヨハネス・ツィリンガーの最高峰ワイン
ヌーメンシリーズのフュメ・ブラン
ソーヴィニヨンブランの白です。
オーストリア
ソーヴィニヨンブラン
自然派
などキーワード並ぶと単純に
溌剌としてオーストリアだから冷涼感あって飲みやすいワインなんでしょう
と言いたくなりそうですが
正直度胆抜かれたワインですね
先のパルセレール・ブランですでに
魂抜かれた感ありましたが
今回のワイン
闘魂注入された感あります。
バシ~ンと一発ですね
今回インポーターの営業様の言葉にも力が入るのもわかる気がいたしました。
私も発注の際に
インポーターオルヴォー様ですが
村岡様の言葉信じて発注です!とお伝えしました。
そして見事に応えてくれる想像を超えてですね
その様子ですが
造り手もソーヴィニヨンブランと記載するとそのイメージを払しょくしたく
フュメ・ブランと名前にしたようです。
こちらは蝋封で抜栓すると
黄金色!
パルセレール・ブランは少し鈍い光のダークさもありましたが
こちらヌーメン フュメ・ブランは
クリアーで明るさもあるゴールド!
光沢ありでもそのエキスの濃度感密度感伝わるような
ゴールドなのに緑もどこか見えるような分厚さあります。
香り・・・なんだこの香りのボリューム感!
濃厚カスタードクリーム樽、マロン、蜂蜜もモロ上質濃密蜂蜜
果実もビワに濃密な柑橘にライチ、トロ桃、シロップ系も
飲んでもネットリまったり旨味の凝縮感濃い~飲んではグレフルシュパシュパなキレありでも
丸みとろみもある印象
どこかバナナもあるんじゃないの的なでも不思議とこの開けたての際にあった
怒涛の押しのあるものがじょじょに落ち着いてくる
それとかわってミネラル感がギンギンに湧き上がる
様々な要素がまとまり一体感出てきて伸びのあるとかそれくらいのレベルじゃなく
長い余韻とほろ苦さ
その頃には柑橘も本来もつオイリーなものやより弾ける香り系の
カボス、ゆずそしてレモンなどまったりとしたエキスとともに広がる
開けたてのあの完熟果実は溶け込み甘いようなニュアンスはほぼなく
完熟した塊でもまろやかでいつまででも飲めてしまう
このへんの表現の出し方
やはりヨハネス・ツィリンガー独特のものなのか
あまりお目にかかれないそんな表現あると思います。

今回ご紹介に二種類の白
ぜひとも一度お試しいただきたいワインです。
これだけ何かジェットコースターのように目まぐるしく様々な要素が飛び出し
まとまるワインですが
とにかく細部にわたるまで集中して美しさも兼ね備えるワイン
押しです!!!

以下インポーター様情報
2019 Parcellaire Blanc #1  パルセレール ブラン   
私たちはこの涼しい地に根差し、温暖化による気候変動があっても冷涼なこの産地のワインを造り続けることが願いです。
このワインのコンセプトは、テロワール。
土地の起源とは単一畑による表現に限定するのではなく、その畑を耕作し導く造り手のサインがそこに刻まれていなければなりません。
このワインは私が造っていた単一畑ワインReflextionシリーズの更なる発展形です。
古い葡萄畑の中でも最も冷涼な区画からのセレクションです。森林に近く、北、北東向き。
風通しの良い丘陵上部に位置しています。すべてが石化砂岩質土壌です。
葡萄:ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
樹齢:35年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のヴェルシュリースリングをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。
シャルドネは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に10か月熟成。瓶詰めの1か月前にブレンド。
ヨハネスより:石のような張り、スパイシーでミネラルを感じさせます。口の中を押し上げるように長く持続する余韻。

香りだけではなく果実の旨味すら感じさせる柑橘、レモンピールにシナモンやコリアンダー。
溌溂とした酸の軸に絡みつくようなたっぷりとしたエキス。
グレープフルーツジュースのような酸味は果皮のビターさを伴い口の中を支配する。
同時に重なるように畳みかける果実、洋ナシ、白桃、レモン、ジンジャー。
フロール(産膜酵母)のスペック由来だが、ジュラ的な酸化香は感じられない。
あくまでも果実の壮大な交響曲を引き立てる一要素でしかない。
演奏を終えたレコードがゆっくりと回転を止めるように波紋を描いて長く長く続く余韻。
抜栓から三日目まで上昇していくポテンシャルの高さ。
言葉で表現が難しすぎてコメントも難産。百聞は一飲にしかず。
是非、体感してほしいワイン。
相応しい音楽はEverlong / Foo Fightes(ヨハネス談)
(2021年4月 村岡)

2018 NUMEN Fumé blanc  ヌーメン フュメ・ブラン 
葡萄:ソーヴィニヨン・ブラン 樹齢:40年 栽培:30年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、様々なハーブが共生、常に香る。Steinthal丘陵最上部、標高190M、砂岩質。
醸造:天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、100%樽発酵。温度管理せず。
熟成:バトナージュも澱引きもせずに700Lのアカシア樽で18か月熟成。
味わい:黄色い果実、花。ミネラル。複雑で多面性のある味わい。比類なき個性。

2017年はゴー&ミヨーで栄誉に輝いたヨハネスの最高峰ワイン。
軽快な品種のワインと同一視されたくないと、ロバート・モンダヴィに敬意を表して命名した
フュメ・ブランの名前からしてヨハネスの気骨を感じてしまう。
レモン、清涼感のある柚子の果皮、瑞々しい切りたてのライム。
未熟果ではなく清涼感のある柑橘が綺麗に熟したイメージ。
レモン果汁を垂らしたような溌溂とした酸を軸にレモン、橙、柚子、カボス、ライム。
沢山の柑橘果実が細く長く余韻まで連なり、導かれるように束ねられていく。
突き抜けるような余韻。トンネルを抜けるように広がる世界観、甘く立ち上がる柑橘の戻り香の大きなこと。
熟成能力に欠けるとされるソーヴィニヨン・ブランの可能性を信じ抜くヨハネスの傑作。
(2021年4月 村岡)




以下ゲルバームスカテラーご紹介文
ヨハネス・ツィリンガー
ヴェルエ ゲルバームスカテラー2019年750MLです!!!

ヨハネス・ツィリンガー
なんか忘れがたいワインとなりました。
前回レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
ご紹介して
実店舗でじわじわ人気でたワイン
飲んだお客様が美味しかったまた欲しい!と声が多かったワイン
そして私も
忘れたころに思い出すワイン
それってけっこう大事なワインです。

今回は三種類入荷でご紹介です!
再入荷の
レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
そして
レヴォリューション レッド・ソレラNV(2016-2018)

そして白
ヴェルエ ゲルバーミュスカテラー2019年

ということで
まずは赤
レヴォリューション レッド・ソレラですが
2015-2018と2016-2018
なんかそんな違いあるの?となりますが
実は微妙な変化違いございます。
同じワインでもビンテージ変われば
変わってきますが
品種構成が若干違う
2015-2018のほうが
葡萄:レゲント(2015年~2017年)、レースラー(2015年~2017年)
ツヴァイゲルト(2018年)、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)

に対して

2016-2018のほうが
葡萄:レースラー(2016〜2017年)50%、ツヴァイゲルト(2017年)25%、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)25% 
ということで
レゲントという品種をやめて
そのぶんカベルネソーヴィニヨンの比率高めたようです。
レゲント自体が温暖化の影響で酸が少なくなってきたことによるようですが
今回この二種類飲み比べました。
その様子ですが
まず
2015-2018
前回も飲んでおりますが
今回またタイミングかわり感じ方も少し変わっております。
こちらはやはり熟成も少しだけ進んでいるがゆえに柔らかさ調和がより感じられる
黒さも上質感もあるのに
重くならないそして冷涼感などドライさもありながら
飲んでまったりとそしてゆったりとこの感じ
いいワイン飲んでいるな~という気にさせます。
今回飲んで甘味よりもダンディな締りある魅力感じましたが少しずつ成長していく段階に
あるのかと思います。

2016-2018
こちらカベルネの比率高まりその分の影響なのか
赤紫もより強めに感じる液体
ほぼ同程度ながらやや濃度感あるように思えます。
香りにはまず熱を感じるロースト香、少しゴム系に黒果実
紫キャベツのような感じ生の果実感もある
少しワイルドさ焦げ感もある
飲んでは柔らかく酸も感じるそして甘味ふっくらとした旨味がにじみ出るワイン
オーストリアのワインですが
イメージではドイツなどと同じような感じでも
実際はけっこう骨太旨味の太さも感じるワイン
且つ柔らかい風合いこれがなんともいいですね
2016-2018のほうは
まだもう少し寝かせて楽しみたいところもあります。

どちらも上質さあり甲乙つけがたいワイン
ぜひ二種類飲み比べしてみてはどうでしょうか!

最後は白
前回ホワイトソレラ
これも複雑性ありオーストリアワインながら
芯のあるワイン
そしてナチュラル感もあり好評でしたが
今回はより手ごろな価格帯の白
品種ごとにいろいろとリリースしているようですが
今回は
ヴェルエ ゲルバーミュスカテラー2019年
ムスカテラーということで
ミュスカになるようです。
グラスに注ぐと
白黄色クリアーで輝きある液体
香りのスカッと感が凄い
マスカットグイグイくる感じフルーティ
そして蜜
スワリングでより透明感とドライさ瑞々しくミネラル感がストレートに広がります。
飲んでビックリ
あらドライ!
香りあれだけミュスカ系の甘やかさムンムンだったのに
飲んでは軽快そしてシャキッと切れる
けっこうドライで
レモン感も出てくる香りと味わいのアンバランスさありますが
これどこかで・・・・
ギリシャのスクラヴォスのワインでもあったな
香りは甘やかなのに飲んでドライ
このワインも冷涼感ありスカッと切れる
軽快さあり奥には少しずつスパイシーさも出てくる
綺麗な白ですね

今回三種類
ヨハネス・ツィリンガーぜひ!!!

以下インポーター様情報
NV(2015-2018) Revolution Red Solera
レヴォリューション レッド・ソレラ   
葡萄:レゲント(2015年~2017年)、レースラー(2015年~2017年)
ツヴァイゲルト(2018年)、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500リットルのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:600リットルのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。

オーストリアの赤はなかなか難しい…と言われながらも、蓋を開けてみるとなかなかご好評いただいているワイン。
レゲント、レースラーはPIWIと呼ばれる病気耐性のある葡萄。
3回目となるレボリューション・レッドですが、とても良い!です。
甘いスパイスと赤黒果実が奇麗に調和して練れた、漉し餡のような香りの立ち方。
ブルーベリー、ラムレーズン、果実を押し上げるような酸は押しつけがましくなく
タンニンは至極穏やかで果実と調和しています。
円状にゆっくりと要素を放射しながら伸びる味わい。
酸と果実、フレッシュさと熟成感、このワインでしか成しえないバランスの妙味。
(2019年7月 村岡)
試飲会でも印象的で多くの反響をいただいたのがこの赤です。
夏前に試飲した時に比べて明らかに開放的な状態になっており
果実味がゆるゆると湧き出る立ち上がり。分析よりも早く感覚に直結して訴えてくる。
余韻まで不足感無く充実しており、酸とタンニンが奇麗に調和した状態です。
ヨハネスいわく、意図的に還元的な造りをしているためリリース直後はやや閉じ気味でも
3~6か月でどんどん開いてくるとのことです。
(2019年11月 村岡追記)

NV(2016-2018) Revolution Red
レヴォリューション レッド ソレラ   
葡萄:レースラー(2016〜2017年)50%、ツヴァイゲルト(2017年)25%、カベルネ・ソーヴィニヨン(2017年)25% 
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500Lのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:アカシア樽、オーク、1000Lのアンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:赤いベリー、ブラックチェリー、複雑でフレッシュ、熟したタンニン。
*温暖化に伴い、レゲントの酸が低くなってきたため、このロットからレゲントを除きカベルネの比率を高めています。
カベルネ・ソーヴィニヨンは収穫量が少ないため、全体の生産量は少なくなりましたが、熟成能力は高まりました。

ナツメグやクローヴのスパイスに香ばしく炒ったアーモンド。
奥から甘く熟したフレッシュなブルーベリー。若さの同居した香り。
タンニン若く清涼な香りを出しながらも果実と同調して非常に滑らか。
非常にバランスを綺麗に描くような酸の軸にそって伸びる果実。
個々の要素が明確でクリア、品種や時間を重ねていくだけではなく
引き算もまた、レボリューションの凄さ。
トータルバランスは明らかに一段階上がっており、ヨハネスの追求している世界が垣間見れる。
オーストリア赤にありがちな野暮さ、希薄さ、酸の毛羽立ちは皆無。
(2020年6月 村岡)



2019 VELUE Gelber Muskateller  ヴェルエ ゲルバー・ムスカテラー  
葡萄:ムスカテラー(ミュスカ)  樹齢:15~25年
畑・土壌:北向き丘陵最上部、南向き丘陵最上部、石灰質、砂岩質
醸造:全房のまま浸漬、5時間かけて圧搾。天然酵母で自発的な発酵、95%ステンレスタンク、5%のみアンフォラで果皮浸漬。
23℃を越えないようにだけ温度管理  熟成:ステンレスタンクで6か月、4~6週間ごとにバトナージュ。
ヨハネスより:まさに葡萄、花とスパイス、軽快でミネラル、全方位的な複雑さも備えている。
僕の畑の花の香り、葡萄の味わい。そいつがこのボトルに閉じ込められているんだ。

初入荷のゲルバー(黄金の)ミュスカテラー(ミュスカ)。
果皮が黄金に輝くミュスカの変異品種でミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランや
ミュスカ・オットネルよりも高い品質と言われる葡萄です。
香りだけで葡萄を噛みしめているかと錯覚するほど丸々としたマスカット、
ごくわずかな白コショウがスイカに塩的なアクセントで果実の甘味を引き立てます。
アロマティックながら残糖はなくドライ、熟したレモンジュース。
香りの印象が強いワインはともすると余韻にかけて不足感を覚えるが、
きちんと引き締まりながらも収れんがなく伸びやか。
この品種の魅力である香りを果皮浸漬も使い最大限に引き出しながら
余韻まで端正さを失わない。(2020年9月 村岡)



以下前回ご紹介文

オーストリアワインとなります。
オルヴォーさんのお取扱い
オルヴォーさんのワイン
当店のお取扱い太くなったり細くなったりとしておりますが
オルヴォーさんのワイン当店は
ニコラ・テスタールのワインが印象的でしたが
その後アルザスやブルゴーニュ
ローヌ、ラングドック、シュッドウエストなど
それ以外にも広がりを見せているワイン
自然派ワインのお取扱いが中心でも
より気品やワインの完成度高いものを求めてセレクトしているそんな気がいたします。
そして近年その品質が高いワインが増えている
そんな情報もあります。

そこでおすすめいただいたワイン
オーストリアの自然派ワイン
ヨハネス・ツィリンガーです。
巷ではすでにある程度話題となっているワイン
今回三種類入荷です。

先に飲んだは赤のレヴォリューション レッド・ソレラでしたが
それを飲んでその素晴らしさ上質感深みそれでいてこの価格は
かなりのコスパの良さ
その後新着ワイン到着もあり
入荷となりました。

ヨハネス・ツィリンガー父の代から1980年代より
有機農法をすすめ畑と葡萄は30年以上健全な状態で
活力あるワイン造りとなっているようです。
ワイン造りも父の代の作り方に現在の
ヨハネス・ツィリンガーの新たな手法と組み合わせての造りのようで
アンフォラでの仕込みを取り入れたり
今回ご紹介のワインのような
ソレラシステム
シェリーで使われるような複数ビンテージのものを
じょじょに足していくそんな感じだったかと思いますが
ソレラシステムを応用した造りなどすすめているようです。


まずはそのヨハネス・ツィリンガーより

○レヴォリューション レッド・ソレラNV(2015-2018)
オーストリアのワインというとドイツと似た感じかな~とか思いますが
意外にも赤の場合果実味の密度感あるワインなどもあったり
もちろん軽やかなタイプもありますが
そのへんが気になるところ
実際飲んでみると
色の赤紫の濃さあり透けないほどの濃度感もある液体
香りもココア、甘ベリー、赤黒さも感じる液体で
上質しっとり
そしてゆったりとしているキメの細かさ密度感あり
旨味も柔らかで肉厚
充実感ありながらワイルドな方向じゃなくピュアで湿度感あり
上品なんですね
どこかにはやはり北の雰囲気もありながら目の詰まりあるワイン
飲んでいてこの価格を超えた魅力あるワイン
ブラインドで飲んだらもう少し暖かい国を連想しそうな赤であります。
酸も支えとしてちゃんとありつつも果実味の上質さと柔らかくボリューム感もあるワイン
なんというかこの品の良さ細やかな造りがしっかりとして精緻なワイン
これはコスパ最高なワインです。
ちなみに品種は葡萄:レゲント、レースラー、ツヴァイゲルト、カベルネ・ソーヴィニヨン(2015年~2018年)
おすすめです!

次はロゼ!
○レヴォリューション ピンク・ソレラNV(2016-2019)
このロゼ最高です!
ある意味オーストリアらしいのか
非常に素直で明快
でもここのワインらしい精緻な造りはあり上品
それでいて抜けの良さと柔らかく瑞々しい表現に満ちたロゼ
グラスに注いだ絵kタイは赤みがけっこう強めそして透け感あり
ベリーもほどよくばらけ、ほろ甘く、切ないロゼ
気品ありキレと冷涼感
美しい~柔らか~瑞々しくソフトな質感がなんとも癒し系です。
チャーミングでも安っぽくなく
チェリッシュさとベリーも繊細な表現が心地よい
少しドライに進みカリカリ桃系も入る
酸が生き生きとしてくる
ほどよい華やかさ癒し系これは抜群のロゼワインです!

ちなみに品種は
レースラー(2019年)50%、シラー(2018年、2019年)40%、ザンクト・ラウレント(2016~2018年)10%

最後は白
○レヴォリューション ホワイト・ソレラNV(2013-2019)
赤の充実感そしてロゼの繊細で癒し系の表現
となると断然白も期待なのですが
いい意味で裏切られた感ある白
今思うと確かに白は一番古いビンテージが加わるワイン
2013年ものも入るので
さらにアンフォラ醸造も入るのですね
納得です。
グラスに注ぐと黄色の濃いめほんのりオレンジもある感じ
香り・・・・一瞬辛口貴腐系?と思うニュアンスあり
そこからフローラルさ奥に干しブドウも出てくる
甘い熟した果実香あり同時にミネラル感も張り出してくる
液体はまったりとでもキレと熟があるまろやかで程よいコク旨味
ポワンとドライ桃そして徐々に杏系も加わり
スモーキーなニュアンスも加わりリッチ感も楽しめる
こちらは重心も少し下がり気味で熟成のニュアンスをより引き出した
そしてオーストリアワインらしいミネラル感やキレもある白
またそれぞれに個性違いさらに熟成させても面白いワインばかり
自然派ワインでもそれぞれに安定感あり
細やかな複雑性もあるワイン
ヨハネス・ツィリンガー注目です!!!

以下インポーター様情報
NV(2015-2018) Revolution Red
レヴォリューション レッド ソレラ  
葡萄:レゲント、レースラー、ツヴァイゲルト、カベルネ・ソーヴィニヨン(2015年~2018年)
樹齢:平均25年 栽培:20年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、温暖で乾燥した南向き斜面、標高175M、粘土質とレス土壌
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500リットルのアンフォラで果皮浸漬、除梗、開放したアンフォラで醸造、
パンチングダウンもポンピングオーバーも施さない。ソレラ・システム。
熟成:600リットルのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。

NV(2016-2019) Revolution Pink Solera
レヴォリューション ピンク ソレラ  
葡萄:レースラー(2019年)50%、シラー(2018年、2019年)40%、ザンクト・ラウレント(2016~2018年)10%
樹齢:20~110年
畑・土壌:Steilthal 東向き丘陵上部、石灰質砂岩
醸造・熟成:天然酵母で自発的な発酵。
2019年のレースラーはエレガンスと酸を残すため全房のまま圧搾。ステンレスタンク発酵。500Lの大樽熟成。
2018年2019年のシラーはミネラルとボディを出すため短い発酵期間、500Lのオーク樽熟成。
2016~2019年のザンクト・ラウレント(ヌーメン・ロゼ)はソレラ・システム。このワインの個性と複雑さを担います。
味わい:赤いベリー、複雑でフレッシュ、ミネラル、ジューシーで歓びに満ちたワイン。

NV(2013-2019) Revolution White Solera
レヴォリューション ホワイト ソレラ  
葡萄:シャルドネ(2018年)50%、リースリング(2013年~2019年)25%、ショイレーベ(2017年、2018年)25% 樹齢:平均35年 栽培:30年間有機無農薬、6年間ビオディナミ
畑・土壌:フェルム=ゲッツェンドルフ、秋季が冷涼で日照が強すぎないため、糖度に偏らない生理的成熟をもたらします。標高187M、東向き斜面、砂岩質
醸造:天然酵母で自発的な発酵、部分的に500Lのアンフォラで果皮浸漬、ステンレスタンク、アカシア樽、アンフォラで醸造、ソレラ・システム。熟成:600Lのアカシア樽、オーク、アンフォラなど。ソレラ・システム。
味わい:リンゴ、ハーブや桃、複雑でフレッシュ、ミネラル、スモーキーでジューシー、喜びに満ちたワイン。

BIOWEINGUT JOHANNES ZILLINGER Velm-Götzendorf,Weinviertel,Österreich
オーガニック栽培された葡萄によるワインは、重要視され需要も高まってきています。ヨハネス・ツィリンガーは家族経営のビオヴァイングートで、フェルム=ゲッツェンドルフ最大の功労者です。ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。
2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。彼のワインはすべてが特別な個性を持ち、魅惑的で飲みやすさを備えています。350年の歴史にまた新たな1ページが加わりました。

歴史ヴァインフィアテル東部のこの地域は、イリュリア人とケルト人が葡萄を栽培してワインを造ったのが始まりとされています。フェルム=ゲッツェンドルフは、時のバイエルン州パッサウの修道院によって設立されました。
 この地域で最も古い葡萄畑Steinthal(シュタインタール)は、1520年の文献でその名を見ることが出来ます。
 現在、ツィリンガー家が管理しているKellerberg(ケラーベアグ)の地下ケラーは、戦時中には防空壕として使われていました。
 1673年、ダヴィッド・ツィリンガーがヴァイングートを創始。1980年代までは多くの家族同様に葡萄栽培は副業であり、当時は養豚に力を入れていました。1984年にすべてを有機栽培へと転換し1994年には純粋なワイナリーとなったのです。

哲学ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。
オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。
ハンス 『私たちの豚は、非常に過保護に育てられていましたが、しばしば病気がちでした。抗生物質を用いた治療を試みたりしたのですが、治すことが出来ず、何度か豚達を屠殺せざるを得なくなりました。1980年代、子豚たちが瘢痕から来る病気に苦しんでいた時のこと、従来の治療法は効果がありませんでした。私の父は、その昔は酢を塗付して治療したことを私に教えてくれました。そして、解決したのです。これが私の転機となりました。私はドイツの有機栽培農園を訪れ、見聞を広めました。1984年に、有機農法に転換しました。養豚を含め、様々な農業のすべてに有機栽培を実行することは不可能だったので、事業は自然と絞り込まれ、1994年にはワイン醸造を開始しました』。
 彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。
『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』
今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。
畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。
『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』

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