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ドメーヌ・ラピリ レーヴ・ミュー2023年 750ML
レーヴ・ミュー2023年 750MLです！！！
ある飲食店様がご来店されました。
いや〜昨今の値上げ
止まることなく際限なく続くので
もうどうしてよいかわからない・・・・的な
かなり悩みがあるような状況
昔はある程度均一な価格で
続くものでしたので
ある程度の上がり下がりはあっても
平均とればある程度落ち着く
それが見越せない時代となってきております。
ある程度決まったものがあった時代だからこそ
田舎のほうでは
飲食店の価格はだいたいこのくらい
そのへんのすみ分けもあり
それぞれ共存共栄できていたのかなと
その判断が難しい時代
その飲食店の方はどちらかというと気の強いほうではない方でもあるので
自分の生み出す料理にこの価格！という強い自信をもってなかなか望めないところも
あったのかと思います。
今こんな世の中だからこそ
その価値について
しっかりと自信をもってお出しできるそれが必要なのかと思います。
その価値観
それもまた本当に難しい時代
ＳＮＳが一つのツールとしてある世代だけに収まるものから
必須のツールへと進み全世代に共通のツール的な存在になりつつある時代
その割に
そこで発信される情報は嘘か誠かわからないような情報も
あるどころか
逆に人を誘導しようとするような情報まで氾濫している世界
そんな不安定すぎる情報源が
影響力を持つ今
本当の価値を見出す能力これが本当に大事な時代なのかと思います。
特にワインに関しては
嗜好品の一つ
だからこそ安易にほめたたえることは慎重になるべきだと思いますし
かといってそれを感じる自分は自分に正直になるべきですし
自分しかわからない感覚もあるかと思います。
そのへんのバランスを大事に
伝えていくこと今後も大事にしていきたいと思います。
ということで前置きが長くなりましたが
二番通り酒店様より
新たな造り手
しかも
ファーストヴィンテッジとなるワインです。
こういったワインこそ
自分をできるだけまっさらにして感じることが必要なのかと
といっても
自分で素直に感じたままを伝えるしかできないのですが
無駄に誇張せずにありのままをですかね
それで本当に商売が成り立つのか不安なところもありますが
そんな店でもあるので
それしかできないわけで
ドメーヌ・ラピリです。
まずは産地ですが
フランスはオーヴェルニュ
ジェラルドとエルザのカップルのワイン
1991年生まれの30代前半
二番通り酒店様のオーヴェルニュワイン
ドメーヌ・デ・ユセルの造り手
アレクサンドルとアメリと高校の同級生とのことで
そのへんの関係もあり二番通り酒店様のお取り扱いとなっているのかと思います。
ナチュールに出会い衝撃を受け
そんなワインを造りたい！とのことで
ワイン学校を経て様々な造り手で経験積んで
地元オーヴェルニュでワイン造りへと
畑をすでの取得ししかも5haとのことで
その畑は有機栽培が10年にわたり続けられていた畑
ここのワインの個性にもつながる火山性土壌の畑
そこから生まれるワインとなります。
今回到着のワインは
5種類
まず飲んだワイン
○ノード＆ブラン2023年
白ですが
ガメイで造るブラン・ド・ノワール
ブラン・ド・ノワールと聞いてまた修行した先を考えて
アルザスのピエール・フリックですね
確かここではブラン・ド・ノワール
それも素晴らしいワイン生み出していたと記憶しております。
その辺の経験もあり
このガメイで造るブラン・ド・ノワールなのかと
その感じですが
まず若干の還元状態から始まり
薄ピンクオレンジな液体はそれでいてクリアーで清澄度あり
香りの立ち方は繊細にゆったりと立ち上る
まずはこれがその土壌由来なのか鉱物系でもさらに細やかなミネラル
果実の香りはなかなかに明確ではなく様々なものが重なり合う
ドライでカリっとした桃系もありもう少し黄色みがかった果実もありつつも
ドライで研ぎ澄まされた感覚もある
そこにハーブの清々しいニュアンスも混じり果皮感も少々
味わいはほどよい外側の丸み有しながら基本にあるミネラル感冷涼感
それと同時にブラン・ド・ノワールのボディあるニュアンスも伝わるワイン
二日目となりうまみにもよりふっくら感まし旨味の持続性も増してくる
硬質感あった段階から緩やかさでて緊張感は骨格を維持するのにある程度で
いい塩梅の厚みと伸びが素直に楽しめる
このワインこの先もまだまだ楽しみがありそうで
ファーストヴィンテッジのワインとしてはなかなかに心に残るワインです。
以下インポーター様情報
NORD & BLANC 2023 [ nouveauté ]
ノード・アンド・ブラン
品種：ガメイ（ブラン・ド・ノワール）
標⾼約570mのPuy de Corent（ピュイ・ド・コラント）の北斜⾯にある畑。粘⼟⽯灰質と⽕⼭起源の堆積物から形成される⼟壌。
エチケットにも記載されている「pépérites, basalte」は、それぞれ、ペペリットと呼ばれる⽕⼭灰が混ざった凝灰岩、バザルトと呼
ばれる⿊くて硬い⽕⼭岩（⽞武岩）のことです。プレスディレクト。ガメイのブラン・ド・ノワールです。古樽熟成。淡いオレンジが
かった美しい⻩⾦⾊。熟した洋梨や⽩桃、オレンジピールなどの柑橘。ハチミツやナッツ、バニラやトーストのニュアンス。液体のま
とうハーヴや薬草の豊かな⾹りは秀逸です。ライムの果⽪を感じる酸味と鉱質的なミネラル感。わずかに残るタンニン。とても厚みの
ある液体は、奥⾏きと張りがあり、繊細でいて複雑。ブラン・ド・ノワールならではの曖昧さがあるけど、説得⼒のある液体。この
場所のテロワールの表現としての可能性を感じる素晴らしい味わいだと思います。
次は赤
○ラピリ・ガーデン2023年
ピノノワール単体で造られるワイン
ドメーヌ・ラピリのワインの中では上位ワインとなるこちら
グラスに注ぐと
赤紫のクリアーでいてピュアさ冷涼感と同時に
程よいコアもある感覚伝わるワイン
色の段階では安定感あり正統派な印象を持つもの
香りはまず立ち上がり非常にゆっくりとまだ眠りから覚めるその前段階のような
印象
ひんやりとして明るさある森の印象から
清々しい印象は全体を通してのもの
フランボワーズやベリー系も程よい緊張感と研ぎ澄まされたもの
まずはこのへんで
味わいは
ふんわりほんのり若いピリリした感覚あり
冷涼さとすっきりとした中にやはり程よい熱量とコアがある感覚
赤系果実の重なり合う表現とシンプルに開けたてから感じる中にこの先の何かがまだ
ありそうな予感
二日目となり
初日の後半ですでに出てきた
細やかな複雑性
いわゆるナチュールにあるようなダイナミックな表現とは違い
赤白飲んで感じるここのワインの
表現の繊細さ
清楚な初日の段階から上質さ伝える表現へとステージはかわりふっくら果実味の中に
黒系ローストなニュアンスもまじりあい
深みが出てくる旨味の厚みも気が付くとなかなかにあるワインだなと感じるようになる。
ブルゴーニュワインの魅力などは
本当に細部にわたり細やかな表現その中にすばらしさを見出すものと思っておりますが
そういったものに共通する
魅力を有するワインでもあるかと思います。
個人的には
二番通り酒店様のラインナップからすると
また毛並みの違ったワインが仲間入りしたなと思うところあり
また一つ素晴らしいオーヴェルニュワインが出てきたと思うところもあり
ただ今回のテイスティングで
ワインの完成度は高く今でも飲めてしまうワインでもありますが
少し育てて飲んでみたいそのへんの考えをもって楽しんでいただきたいワインでもあるかなと
思います。
上位もののワインでも5千円切るくらい
価値として今の時代のワインとして
十分魅力あるワイン
ドメーヌ・ラピリのワインではと思います。
以下インポーター様情報
LAPILLI GARDEN 2023 [ nouveauté ]
ラピリ・ガーデン
品種：ピノ・ノワール
標⾼約570mのPuy de Corent（ピュイ・ド・コラント）の南斜⾯にある畑。1.6haある中の0.8haに植えられた樹齢約30歳のピ
ノ・ノワール。粘⼟⽯灰質と⽕⼭起源の堆積物から形成される⼟壌。エチケットにも記載されている「pépérites, basalte,
pouzzolane - lapilli」は、それぞれ、ペペリットと呼ばれる⽕⼭灰が混ざった凝灰岩、バザルトと呼ばれる⿊くて硬い⽕⼭岩（⽞武
岩）、ポッツォラーナと呼ばれる軽⽯のような⽕⼭性の砂のことで、それらのことをラピリと呼びます。全房で9⽇マセラシオン。最
初は樹脂タンクで熟成し、古樽に写してさらに熟成。6樽のみ。ダークチェリーや⾚スグリ、桑の実といった⼩さな⾚い果実。ダージ
リンのような紅茶、ほんのりシナモンのスパイス感やバニラのニュアンス。⽕⼭性⼟壌ならではの、重⼼の低い鉱質的なミネラルと
⾻格。ブルゴーニュのピノ・ノワールと⽐べて、どこか影のあるような佇まいが美しく、抜栓してから徐々に深みを増していきます。
その他のワインですが
○レーヴ・ミュー2023年
シャルドネ単体の白
白品種で唯一持つのがこのシャルドネとのことで
こちらも上位ワインの価格帯となりますが
なかなかに充実した内容ある白のようで
古樽熟成
熟した洋梨、黄色のリンゴ、パイナップル
など豊かな果実あり
上質なハチミツレモンのようとのこと
そこに火山性土壌由来のミネラルなどが絡み合いその大地からのエネルギー
このワインも今後しっかりと育てて楽しんでみたいですし
同時に今後のワイン
今回のワインがファーストヴィンテッジのものであるということ
経験積んでさらなるワインが生まれてくるのではと想像いたします。
次は
○ブリュム2023年
ガメイの赤
このブリュムとメイズゥはともに三千円後半のワインということで
ナチュールでこの価格帯は今貴重な存在
そのオーヴェルニュのもので
ガメイのワイン
実は最近妙にガメイのワイン飲みたい！と思ってもなかなか無い
価格帯もどうしても上がってしまう現状です。
そんなオーヴェルニュのガメイ
こちらはマセラシオン・セミ・カルボニックを採用とのことで
これを使うとワインは早めに色も出て軽やかな仕上がりになる方法ですので
このワインは
ガメイのそのチャーミングさもあり透明感あるガメイ
赤果実の表現がどうでているのか滋味深さがあるのか
完成度高いここのワインですので
調和と美しい素朴な魅力もありそうですが
楽しみなワインです。
以下インポーター様情報
BRUME 2023 [ nouveauté ]
ブリュム
品種：ガメイ
標⾼約570mのPuy de Corent（ピュイ・ド・コラント）の北斜⾯にある畑。粘⼟⽯灰質と⽕⼭起源の堆積物から形成される⼟壌。
エチケットにも記載されている「pépérites, basalte」は、それぞれ、ペペリットと呼ばれる⽕⼭灰が混ざった凝灰岩、バザルトと呼
ばれる⿊くて硬い⽕⼭岩（⽞武岩）のことです。全房で5⽇マセラシオン。ステンレスタンク熟成。軽やかな味わいを探して、マセラ
シオン・セミ・カルボニックを採⽤。透明感のある淡いルビー⾊の液体。野イチゴや⾚スグリの⾚い果実の果汁感。バナナやスミレ
の⼼地よいアロマ。透明感がありきれいに伸びる果実の酸。わずかに残る優しいタンニン。このキュヴェだけ、エルザとジェラルドの
持っていきたい味わいの⽅向性を⼤切にしたことが伝わってきます。プルミエ・ミレジムの彼らの、この場所との向き合う⽇々は始
まったばかりですが、明るい未来を感じるような溌剌とした味わい。BRUMEは霧や霞を意味する⾔葉で、ピュイ・ド・コラントの
畑に⽴ちこめる霧を連想しています。
最後は
○メイズゥ2023年
こちらはガメイ60％にピノノワール40％の赤
ラピリ・ガーデンなどはステンレスタンクと古樽熟成入りますが
メイズゥやブリュムはステンレスタンク熟成のみで
その分ピュアな果実味主体となるワイン
そして火山性土壌の独特のミネラル
瑞々しさある液体にスミレやバラにハーブ系あり
全体を通して軽やかさと繊細さあるワインとのこと
このドメーヌ・ラピリを知るには良い1本となりそうです。
以下インポーター様情報
MEÏZOU 2023 [ nouveauté ]
メイズゥ
品種：ガメイ60%、ピノ・ノワール40%
標⾼約500mのPuy de Marmant（ピュイ・ド・マルマン）の東斜⾯にある畑。朝⽇のよくあたる畑だそうです。粘⼟⽯灰質⼟壌。
⽕⼭活動によって形成された地質で、この地⽅ならではの独特のミネラル感が⽣まれます。全房で8⽇マセラシオン。ステンレスタン
ク熟成。朝にしっかりと陽を浴びて、⽇中は涼しさを維持する畑で、フレッシュな瑞々しさと酸を液体に残してくれます。スミレや
バラのようなピノならではの繊細で美しいアロマ。ミントやローリエのハーヴ感。鉄分やほのかに塩味を感じる余韻。まずはそれぞ
れのテロワールを感じたいと、区画ごとの畑と向き合い、ワインをつくるエルザとジェラルド。この区画では軽やかで繊細な味わい
が感じられます。
以下生産者情報
オーヴェルニュの⽕⼭性⼟壌ラピリに魅せられた、若いカップルのワインづくりの始まり
クレルモン・フェラン出⾝のジェラルドとエルザは、1991年⽣まれの30代前半のカップルです。ドメーヌ・デ・ユセルのアレクサンドルとアメリーとは⾼校の同級⽣
で、今も親しい関係が続いています。ナチュラルワインとの出会いは、アレクサンドルとアメリーがクレルモン・フェランで営んでいたビストロ「Le Temps dʼun
Verre」でのこと。そこで初めてナチュラルワインに触れ、⼤きな感動を覚えたといいます。その経験をきっかけに、彼らも⾃らワインをつくりたいという思いを強く
し、ボルドーのワイン学校に通いました。その後、ローヌのグラムノン、ブルゴーニュのギィヨ・ブルーやギィモ・ミシェル、そしてアルザスのピエール・フリックな
ど、フランス各地の⽣産者のもとで経験を積みました。ユセルでも少しの間働かせてもらったそうです。⼆⼈が最終的に選んだのは、地元オーヴェルニュ。ブドウ畑に
限らず、牧草や⻨など多様な農業が営まれる⾃然豊かな地域で、⽕⼭性⼟壌から⽣まれるワインに強く惹かれたといいます。ただ畑を⾒つけるのは簡単ではなく、3年か
けて探し続け、ようやく2023年1⽉にクレルモン・フェラン南の⼭間部に5haの畑を取得することができました。幸運にもその畑は、過去10年間にわたり有機栽培が続
けられてきた区画。この地は、ブノワ・ローゼンベルジュやパトリック・ブージュといった⽣産者たちも畑を構える、テロワールに恵まれた場所です。彼らの畑には、
「Lapilli（ラピリ）」と呼ばれる、⽕⼭の噴⽕で放出された⼩さな軽⽯状の粒（⽕⼭性の砂や⼩⽯）が堆積しています。イタリアでは「ポッツォラーナ」とも呼ばれるこ
の軽⽯状の⽕⼭性砂は、⽔はけが良く、凝縮した果実味と、深く伸びた根からくる鉱質的なミネラルをワインにもたらします。ドメーヌ名はこの⼟壌に由来していま
す。畑は全部で6区画あり、Puy de Corent（ピュイ・ド・コラント）、Puy de Marmant（ピュイ・ド・マルマン）、Puy de Tobize（ピュイ・ド・トビーズ）といった
標⾼500m前後の⽕⼭丘に点在しています。「それぞれのテロワールを丁寧に引き出すワインづくりをしていきたい」と語るジェラルドとエルザ。2023年が彼らのプル
ミエ・ミレジム。初めて⼿がける各区画の個性に、彼らの緊張も感じました。オーヴェルニュの素晴らしい地に、初めから5haもの畑を所有することの責任やプレッシ
ャーもあると思います。真⾯⽬に⼀つ⼀つを考えながら進むジェラルドと、明るく元気に寄り添うエルザ。周囲には、信頼できる友⼈や優れたつくり⼿たちがいます。
この地のテロワールをどう読み解き、どう表現していくのか。ふたりの歩みが、きっとこれからの素晴らしいワインへとつながっていくことを楽しみにしています。
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