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ヴァル・フリゾン ブラン・ド・ブラン ラロワ2015年 750ML
ヴァル・フリゾン
ブラン・ド・ブラン ラロワ2015年です！！！
※シャンパーニュフェア対象シャンパーニュ！！！
だいぶ前ですが
新世代シャンパーニュとして
注目集めたドマルフ・フリゾン
現在では
ヴァル・フリゾンとしてリリースのようですが
造り手は変わらず
ヴァレリー・フリゾン
ヴェット・エ・ソルベのベルトラン・ゴトロー氏を師と仰ぎ
その流れをくむ造り手
以前はグスタン ブリュット・ナチュールなどでしたが
やはりそれとわかるそのシャリッと極ドライでピュア系なシャンパーニュ
なかなかにストイックな表情もあり
ある程度の時間が必要なでもそれを経て漏れ出す魅力あるシャンパーニュで
ありました。
今回は久しぶりのお取扱いなのですが
この年末近くになり
今年ラシーヌさんのシャンパーニュフェアが無いということで探しているときに
野村ユニソン様より
このヴァル・フリゾンのシャンパーニュ
シャンパーニュフェアとしてご紹介いただきました。
ですので今回ヴァル・フリゾンより三種ご紹介です。
まずは今回飲んだ1本
○ブラン・ド・ブラン ラロワ2015年
デゴルジュマンは2018年10月
このタイミングも今回素晴らしい状態であったことに繋がるデゴルジュマンのタイミングかと
思います。
早速抜栓してグラスに注ぐと
泡のこの広がり方
緊張感と静けさそしてその中にシュワ〜っととどまるところを知らずに泡が湧きあがる感覚
かといって落ち着きない泡の出方ではなく
溶け込みだからこその自然と湧き上がる感覚
やはり上質なシャンパーニュにはこの感覚があります。
黄色系も黄金色に輝く液体その色調にもリッチさも感じる
香りにはブラン・ド・ブランらしいまずは軽めのタッチから
香ばしいパンのような感じキレと透明感ミネラルも母なる海からのものが生きる
その段階で口にすると極ドライでシャープさに緊張感あり
ヴェット・エ・ソルベのあの感じに繋がるものがあり
口中での泡のこの細やかさ微細な泡がプチプチと広がりゆくムース感覚
ストイックな面をのぞかせつつ
その後グラスを傾けるごとに多層的に進んでいく
溶け込んだ魅力が奥からリッチさ旨味のコク
ブラン・ド・ブランの繊細さの中にも厳しい面だけじゃなく旨味がにじみ出てくる
そして多層的な魅力も加わっていくシャンパーニュ
この価格帯のシャンパーニュとしては
状態や熟成のバランスなど良い状態ではと思います。
ブラン・ド・ブランでドサージュゼロもの
それでこの魅力が素晴らしい1本です。
その他のシャンパーニュですが
○グスタン ブリュット・ナチュール2017年
ピノノワールのみのブラン・ド・ノワール
そしてドサージュもゼロ
今回デゴルジュマンは2019年10月
ヴァル・フリゾンの中ではスタンダードものではありますが
それがブラン・ド・ノワールのドサージュゼロとなりますので
スタンダードから高い水準のものとなります。
今回飲んでおりませんのでインポーター様情報ですが
2017年優しく包み込まれるようなヴィンテージとのこと
フローラルな香りや青りんご花梨の果実の香りブラン・ド・ノワールですが
香りや色調も濃厚過ぎないバランスもあり優しさもある仕上がりとのこと
もちろんヴァル・フリゾンのものその中にシャープな表現純粋性感じる
魅力も出てくるかと思います。
次は
○トラヴェルセ ブリュット・ナチュール2015年
こちらもピノノワールのみそしてドサージュゼロのシャンパーニュ
さらには今回初リリースのシャンパーニュ
エチケットにもセレクション・ド・テロワールとあるように
特別なリューディもの
そのポテンシャルに応じて
熟成期間も長くとられた1本
デゴルジュマンは2018年11月
こちらも今回飲めませんのでインポーター様情報ですが
ブラン・ド・ノワールらしい複雑で濃厚な味わいがあり
香りには可憐な表現や果実香もしっかりとあるようで
熟成によるものテロワールのポテンシャルがしっかりと出たシャンパーニュのようで
こちらも期待大の1本となっております。
以下インポーター様情報
☆ Lalore Blanc de Blancs Brut Nature 2015 / ラロワ ブラン ド ブラン ブリュット ナチュール 2015
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：シャルドネ
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
土着酵母で発酵、自発的なマロラクティック発酵が行われた後、フレンチオーク樽で澱と共に9ヶ月の熟成、27ヶ月のシュールラット熟成を行う。
薄く緑掛かった麦わら色の外観。グラスからはエレガントで優しい白い花やトースト香が立ち上り、オーブの特徴である密度の濃い熟度も感じますが、キンメリッジ土壌シャルドネに由来するフィネスもまた感じられます。熟成により熟成したシャルドネに感じられる香ばしいニュアンスもあり、より複雑さを感じられます。
味わいはシルキーでなめらか、酸やミネラルも柔らかく感じられ、ノンドゼに有りがちなトゲトゲしさはありません。液体にも落ち着きがあり、じっくり向き合いたいシャンパーニュに仕上がっています。
日本には極少量のみ輸入の希少なキュヴェです。
☆ Goustan Brut Nature 2017 / グスタン ブリュット ナチュール 2017
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：ピノ・ノワール
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
土着酵母で発酵、自発的なマロラクティック発酵が行われた後、フレンチオーク樽で澱と共に9ヶ月の熟成。19ヶ月のシュールラット熟成を行う。
2017vtらしい、優しく包み込まれるようなヴィンテージ。色調や香りも濃厚過ぎず落ち着きがあり、柔らかく優しく寄り添うような白や黄色系のフローラルな香りや青林檎、花梨の様な果実の香りが印象的です。
味わいはドライありながらも平坦な味わいではなく、優しい果実と酸を感じられます。
抜栓後1時間程度から香り、味わいが一気に深化するため、シャルドネグラスで時間を掛けて飲む事をお勧めします。
☆ Traverse Brut Nature 2015 / トラヴェルセ ブリュット ナチュール 2015
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：ピノ ノワール
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
今回初リリースされた特別なキュヴェ。
粘土石灰質土壌に植えられた、平均樹齢50年のピノノワールから造られる。リューディー名はLa Chevetree（ラ シュヴェトレ）。フレンチオーク樽で22ヶ月間澱と共に熟成された後、18ヶ月間のシュールラット熟成を行う。
黄色み掛かった麦わら色の外観。白い花の可憐なフローラルさやリンゴ、花梨の香りに加え、イースト香の香ばしい香りに溢れます。
味わいは非常に落ち着きがある液体で、熟したブラン ド ノワールの複雑で濃厚な味わいを感じられます。時間を掛けて味わいが拡がるキュヴェの為、あまり冷やし過ぎず、白ワイン用グラスで飲む事をお勧めします。
以下前回ご紹介文
ドマルフ・フリゾン
シャンパーニュ グスタン・ブリュット・ナチュールNVです！！！
もうひとりの新世代シャンパーニュ！
というご案内で始まったドマルフ・フリゾン
今回インポーターは野村ユニソンさんで
シャンパーニュ自体のお取扱いはすごく少ないインポーター様なのですが
その前に新しくお取扱い始まったのが
リュペール・ルロワ
こちらもまさに新世代シャンパーニュという名がふさわしい造り手で
品薄となっております。
そして今回特に注目したのが
ヴェット・エ・ソルベとの関係でありました。
初ヴィンテージとなるキュヴェも
醸造施設が整わない中ヴェット・エ・ソルベのベルトラン・ゴトロ氏のセラーや設備を借りて造られたとのこと
それだけにその方向性も師と仰ぎ
進んでいるのではと思ったからであります。
実際シャンパーニュ最南端のオーブの地において
ベルトラン・ゴトロ氏の影響は大きいようでその他多くの生産者に
今まで協同組合へ葡萄を売るだけだった生産者が自身のシャンパーニュを造り上げる
そんな新世代シャンパーニュ生産者を生んでいるようであります。
ベルトラン・ゴトロ氏のヴェット・エ・ソルベと言えば
現在でも品薄のシャンパーニュであり
唯一の個性持つシャンパーニュとしても
キュヴェ・フィデルなど
孤高の存在的な硬質でシャリシャリするほどの研ぎ澄まされた感性そして
透明感芯の強さ発揮するシャンパーニュであります。
ゆえに今回のドマルフ・フリゾン
楽しみでありました。
そして入荷から落ち着かせ今回のテイスティングとなりましたが
正直まだまだ待ちたいところ
でもそのポテンシャルの高さと
ヴェット・エ・ソルベに通じる魅力感じることできました。
早速抜栓でグラスに注ぐと
ややピンクがかった色合い
基本は黄金色のやや濃いめの色調ですがそこにピンクのベールがかるような感じ
香り・・
きたきたトースト香がスラリとほんわか立ち上がる
その後香りに果実香が加わっていきグレフル、オレンジピール
そのピノの果皮感が
そのピンクのベールがかるように香りにも加わるんですね
酸の強さ強靭さもヴェット・エ・ソルベのキュヴェ・フィデル並み！
これを待っていた！といった感じの
存在感
香りやより厚みましナッティな重厚感も加わり複雑性増しますが
何より中心に存在する
膨大なミネラル
硬質にシャリリするクリスタルな芯が存在するので
まずモッタリするような重い感じとは全然違います。
味わいもその延長線上に
極ドライ頭の中を刺激する直接訴えかけるがごときミネラル感
やはり味わいもこの感じ・・・キュヴェ・フィデル08を思い出す！
ピノの骨格のしっかりとある骨組みは堅牢なものだが
その周りには無駄なものは無く
ピノノワールの水晶で外観を覆うような建造物のようなシャンパーニュ
現在でも二日目三日目
いやいや一週間でもその佇まいに揺らぎは無く
そのポテンシャルの高さに驚かされます。
日を追って果実味も柔らかく厚みまし
旨味の大きさも楽しめます。
熟成してくなかで密度ましまとまりがさらにでてくると思います。
楽しみな生産者生まれたと言えるのではと思います。
ぜひ！！！！！！！
以下インポーター様情報
Champagne Goustan Brut Nature / Demarne-Frison
シャンパーニュ グスタン ブリュット ナチュール / ドマルヌ フリゾン
フランス シャンパーニュ地方
ピノノワール100%
ヴィレ シュール アルス村にほど近い、レ クロ ド ラ コートと呼ばれるキンメリジャン土壌の区画に植わるピノノワールを主に用いて造られるシャンパーニュ。ドマルヌ フリゾンでは例年3月に畑に自生する植物がブドウの生育を阻害しないように耕耘を行うが、この区画はその際に馬を用いて耕される。またワイン造りにおいて特徴的なのは、ブドウの糖度が上がり過ぎない過熟でないタイミングでタイミングでの収穫をする点。収穫されたブドウは圧縮空気を用いたプレス機で優しく圧搾され、古樽にて発酵・熟成。その間補糖などは一切されずにマロラクティック発酵も経て、原酒となるワインが造られます。その後、瓶内二次発酵を経て、最終的にドサージュ（糖分添加による甘みの調整）は行わずに完成させます。
グラスに注ぐと、非常に細やかでクリーミーな泡立ちがあり、ナッツなトーストを思わせるような香ばしいニュアンスがグラスから感じられます。味わいは品の良いミネラル感と凝縮感のある果実味がしっかりと詰まっており、奥行きのある優美で複雑な表情を見せてくれます。シリアスというよりも外向的な風味を備えており、長くその味わいの余韻を楽しむことができます。
最近しみじみと感じるのは「人と人とのつながりもテロワールなのでは」ということです。つまり、いわゆる気候や土壌などの環境条件を評価軸にした自然のテロワールに対して、その地域だからこそできること、その地域にあるコミュニティが大きくワイン造りに影響していることなど、とある地域の人と人の社会的関係性が生み出しているワインもあるなと思うからです。
何の話かというと、昨年末にリュペール ルロワという造り手のご紹介で、ナチュラル＆クオリティ シャンパーニュ市場にはじめて挑戦した当社でしたが、彼らの近隣でもう1人素晴らしいシャンパーニュの造り手がおり、他の地域でもよくある話ではあるのですが、良い造り手はなぜか地理的にも集中するなと思ったからです。
しかし、その理由は当然と言えば当然で、官僚的で保守的な「伝統的」シャンパーニュのヒエラルキーを離れるには、自由な発想とリスクをとる覚悟が必要で、その拠点も「守られた」場所ではなく「攻めなくてはいけない」場所から生まれます。そしてその覚悟を持った人たちはより大きなうねりを生むためにも自然とコミュニティを形成して連携していきます。またその中から開拓者のようなリーダーが生まれ、道なき道を作っていくことによって、後進の造り手たちがよりスムーズに挑戦できるようになるという好循環が生まれます。
さて、今のシャンパーニュの革新的進化を切り拓き、地域のリーダーとなっている造り手のひとりがヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロであることは間違いありません。ということで、今回ご紹介するのもヴェット エ ソルベ（そしてリュペール ルロワ）と同様にシャンパーニュ地方最南端の地であるオーブ県でブドウ栽培とワイン造りを行う造り手です。
彼女の名前はヴァレリー フリゾン。
ヴィル シュール アルス村を拠点に繊細で華やかさも兼ね備えた上質なシャンパーニュを生み出しています。
さて、彼女が手がける畑は、ほとんどがピノノワールが植えられており、シャープさとシリアスさのある味わいが特徴のリュペール ルロワとは対照的に、香ばしさと奥行き、リッチさのある外向的なスタイルです。とはいえ緩さはなく、びしっと焦点が定まった風格のある味わいでもあります。
実は彼女のシャンパーニュの人気は、フランスや北欧、アメリカなどでは既に定着した感のあるレベルに達していて、名だたるレストランやショップでは当たり前のように取り扱われていたりします。事実、例年2月に行われるフランスの自然派ワイン生産者たちが多く出展する展示会、ディーヴ ブティーユでもシャンパーニュブースの中でもひときわ人を集める人気ぶりでした。
正直シャンパーニュにあまり明るくない当社だけに完全に出遅れた感はありましたが、せっかくなのでと日本向けにも少し分けてもらう事ができました！！
ワインは「人」単位で選ぶことが何より大切と考えており、「出会い」こそが全てだと信じている私たちですので、当然彼女のワインも「シャンパーニュ」だから取り扱うという訳ではなく、たまたま出会ってしまった「人」が、シャンパーニュでワインを造っていたというパターンです。
そういう意味でも皆さんに自信を持ってご紹介できる特別な造り手！こういう嬉しい出会いはそうそう無いだろうということで…おそらくこれ以上はシャンパーニュの取扱い生産者は増えないのでは？と予測しております。
ということで、更なる詳しい生産者の紹介に続きます！例によって長文ですが何卒お付き合いくださいませ。
「ドマルヌ フリゾン生産者紹介」
ドマルヌ フリゾンは、「伝統的な」シャンパーニュのヒエラルキーの中心地からはやや離れた、シャンパーニュ地方の南オーブ県のヴィレ シュール アルス村に拠点をかまえる造り手です。この地域には、自由な発想とリスクを厭わない果敢な挑戦をする新世代のシャンパーュ生産者がひしめき合っており、その力強いムーブメントを牽引しているのがヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロ氏であることは間違いありません。先駆者としての彼の存在だけでなく、新たに挑戦しようとする造り手たちをサポートするゴトロ氏によって、従来は協同組合にブドウを販売するだけであった栽培家が、代替わりなどを機に自らのワインを手がけるようになります。ドマルヌ フリゾンもそんなゴトロ氏にインスパイアされて誕生した造り手のひとつです。
1997年に家族の所有していた畑を引き継ぐことから始まったドマルヌ フリゾンは、従来からの協同組合へのブドウ販売を継続しつつ2000年代の前半頃から栽培方法をビオロジックに転換していきます。そして2007年に収穫したブドウからは、わずか4000本ではありましたが自分たち自身の手によってはじめてのワインを生み出しました。しかしこの時点ではまだ十分な醸造設備を持っていなかった彼女たちをサポートしてくれたのは、友人であったヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロ氏。この記念すべき初ヴィンテージは、ゴトロ氏のセラーや設備を借りて造られ、シャンパーニュに誠実で野心的な生産者がまたひとつ生まれたのでした。
現在ワイン造りを担うのはヴァレリー フリゾン。人当たりが柔らかく、優しい笑顔がチャーミングな彼女ですが、ひとたび畑に立ちワインに関して語りはじめると彼女の芯の強さを感じることになります。
ドマルヌ フリゾンは現在6haの畑からシャンパーニュを造っていますが、その畑は9つほどの区画に分かれています。この地域の典型的な土壌としてキンメリジャンが主に見られますが、その区画それぞれは白い粘土質、黄色い粘土質、ポルトランディアンなども見られ多様性のある特徴を備えています。ヴァレリーは、そのそれぞれの区画を基本的に単一のキュヴェにまとめてシャンパーニュを造っていますが、栽培においてはその区画毎の魅力が最大限に引き出されるよう細やかな心配りを怠りません。それは自然酵母による発酵を終えて古樽でゆっくりと熟成させたワインをアッサンブラージュ（ブレンド）する際にも続きます。それぞれの個性を備えたワインたちが最も調和し、美しいバランスとなるタイミングを見極めることで繊細さや上品さを感じながらも奥深い果実味や複雑味を備えた優美な味わいのシャンパーニュに仕上がります。
穏やかな人柄のヴァレリーは一見すると情熱を強く表に出すタイプではありません。しかしその実は、深い洞察と強い信念を内に秘めており、ワインの本質やバランスの探求に深く深く向き合っています。その彼女が見つめる先にあるのは「シャンパーニュとしての調和」。ピュアなブドウの栽培、ピュアなワインの醸造を通じてこの理想の実現に努めています。
ブラン・ド・ブラン ラロワ2015年です！！！
※シャンパーニュフェア対象シャンパーニュ！！！
だいぶ前ですが
新世代シャンパーニュとして
注目集めたドマルフ・フリゾン
現在では
ヴァル・フリゾンとしてリリースのようですが
造り手は変わらず
ヴァレリー・フリゾン
ヴェット・エ・ソルベのベルトラン・ゴトロー氏を師と仰ぎ
その流れをくむ造り手
以前はグスタン ブリュット・ナチュールなどでしたが
やはりそれとわかるそのシャリッと極ドライでピュア系なシャンパーニュ
なかなかにストイックな表情もあり
ある程度の時間が必要なでもそれを経て漏れ出す魅力あるシャンパーニュで
ありました。
今回は久しぶりのお取扱いなのですが
この年末近くになり
今年ラシーヌさんのシャンパーニュフェアが無いということで探しているときに
野村ユニソン様より
このヴァル・フリゾンのシャンパーニュ
シャンパーニュフェアとしてご紹介いただきました。
ですので今回ヴァル・フリゾンより三種ご紹介です。
まずは今回飲んだ1本
○ブラン・ド・ブラン ラロワ2015年
デゴルジュマンは2018年10月
このタイミングも今回素晴らしい状態であったことに繋がるデゴルジュマンのタイミングかと
思います。
早速抜栓してグラスに注ぐと
泡のこの広がり方
緊張感と静けさそしてその中にシュワ〜っととどまるところを知らずに泡が湧きあがる感覚
かといって落ち着きない泡の出方ではなく
溶け込みだからこその自然と湧き上がる感覚
やはり上質なシャンパーニュにはこの感覚があります。
黄色系も黄金色に輝く液体その色調にもリッチさも感じる
香りにはブラン・ド・ブランらしいまずは軽めのタッチから
香ばしいパンのような感じキレと透明感ミネラルも母なる海からのものが生きる
その段階で口にすると極ドライでシャープさに緊張感あり
ヴェット・エ・ソルベのあの感じに繋がるものがあり
口中での泡のこの細やかさ微細な泡がプチプチと広がりゆくムース感覚
ストイックな面をのぞかせつつ
その後グラスを傾けるごとに多層的に進んでいく
溶け込んだ魅力が奥からリッチさ旨味のコク
ブラン・ド・ブランの繊細さの中にも厳しい面だけじゃなく旨味がにじみ出てくる
そして多層的な魅力も加わっていくシャンパーニュ
この価格帯のシャンパーニュとしては
状態や熟成のバランスなど良い状態ではと思います。
ブラン・ド・ブランでドサージュゼロもの
それでこの魅力が素晴らしい1本です。
その他のシャンパーニュですが
○グスタン ブリュット・ナチュール2017年
ピノノワールのみのブラン・ド・ノワール
そしてドサージュもゼロ
今回デゴルジュマンは2019年10月
ヴァル・フリゾンの中ではスタンダードものではありますが
それがブラン・ド・ノワールのドサージュゼロとなりますので
スタンダードから高い水準のものとなります。
今回飲んでおりませんのでインポーター様情報ですが
2017年優しく包み込まれるようなヴィンテージとのこと
フローラルな香りや青りんご花梨の果実の香りブラン・ド・ノワールですが
香りや色調も濃厚過ぎないバランスもあり優しさもある仕上がりとのこと
もちろんヴァル・フリゾンのものその中にシャープな表現純粋性感じる
魅力も出てくるかと思います。
次は
○トラヴェルセ ブリュット・ナチュール2015年
こちらもピノノワールのみそしてドサージュゼロのシャンパーニュ
さらには今回初リリースのシャンパーニュ
エチケットにもセレクション・ド・テロワールとあるように
特別なリューディもの
そのポテンシャルに応じて
熟成期間も長くとられた1本
デゴルジュマンは2018年11月
こちらも今回飲めませんのでインポーター様情報ですが
ブラン・ド・ノワールらしい複雑で濃厚な味わいがあり
香りには可憐な表現や果実香もしっかりとあるようで
熟成によるものテロワールのポテンシャルがしっかりと出たシャンパーニュのようで
こちらも期待大の1本となっております。
以下インポーター様情報
☆ Lalore Blanc de Blancs Brut Nature 2015 / ラロワ ブラン ド ブラン ブリュット ナチュール 2015
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：シャルドネ
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
土着酵母で発酵、自発的なマロラクティック発酵が行われた後、フレンチオーク樽で澱と共に9ヶ月の熟成、27ヶ月のシュールラット熟成を行う。
薄く緑掛かった麦わら色の外観。グラスからはエレガントで優しい白い花やトースト香が立ち上り、オーブの特徴である密度の濃い熟度も感じますが、キンメリッジ土壌シャルドネに由来するフィネスもまた感じられます。熟成により熟成したシャルドネに感じられる香ばしいニュアンスもあり、より複雑さを感じられます。
味わいはシルキーでなめらか、酸やミネラルも柔らかく感じられ、ノンドゼに有りがちなトゲトゲしさはありません。液体にも落ち着きがあり、じっくり向き合いたいシャンパーニュに仕上がっています。
日本には極少量のみ輸入の希少なキュヴェです。
☆ Goustan Brut Nature 2017 / グスタン ブリュット ナチュール 2017
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：ピノ・ノワール
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
土着酵母で発酵、自発的なマロラクティック発酵が行われた後、フレンチオーク樽で澱と共に9ヶ月の熟成。19ヶ月のシュールラット熟成を行う。
2017vtらしい、優しく包み込まれるようなヴィンテージ。色調や香りも濃厚過ぎず落ち着きがあり、柔らかく優しく寄り添うような白や黄色系のフローラルな香りや青林檎、花梨の様な果実の香りが印象的です。
味わいはドライありながらも平坦な味わいではなく、優しい果実と酸を感じられます。
抜栓後1時間程度から香り、味わいが一気に深化するため、シャルドネグラスで時間を掛けて飲む事をお勧めします。
☆ Traverse Brut Nature 2015 / トラヴェルセ ブリュット ナチュール 2015
産地：フランス シャンパーニュ地方
品種：ピノ ノワール
So2 Total=10mg/L以下
Dosage:0g/L
今回初リリースされた特別なキュヴェ。
粘土石灰質土壌に植えられた、平均樹齢50年のピノノワールから造られる。リューディー名はLa Chevetree（ラ シュヴェトレ）。フレンチオーク樽で22ヶ月間澱と共に熟成された後、18ヶ月間のシュールラット熟成を行う。
黄色み掛かった麦わら色の外観。白い花の可憐なフローラルさやリンゴ、花梨の香りに加え、イースト香の香ばしい香りに溢れます。
味わいは非常に落ち着きがある液体で、熟したブラン ド ノワールの複雑で濃厚な味わいを感じられます。時間を掛けて味わいが拡がるキュヴェの為、あまり冷やし過ぎず、白ワイン用グラスで飲む事をお勧めします。
以下前回ご紹介文
ドマルフ・フリゾン
シャンパーニュ グスタン・ブリュット・ナチュールNVです！！！
もうひとりの新世代シャンパーニュ！
というご案内で始まったドマルフ・フリゾン
今回インポーターは野村ユニソンさんで
シャンパーニュ自体のお取扱いはすごく少ないインポーター様なのですが
その前に新しくお取扱い始まったのが
リュペール・ルロワ
こちらもまさに新世代シャンパーニュという名がふさわしい造り手で
品薄となっております。
そして今回特に注目したのが
ヴェット・エ・ソルベとの関係でありました。
初ヴィンテージとなるキュヴェも
醸造施設が整わない中ヴェット・エ・ソルベのベルトラン・ゴトロ氏のセラーや設備を借りて造られたとのこと
それだけにその方向性も師と仰ぎ
進んでいるのではと思ったからであります。
実際シャンパーニュ最南端のオーブの地において
ベルトラン・ゴトロ氏の影響は大きいようでその他多くの生産者に
今まで協同組合へ葡萄を売るだけだった生産者が自身のシャンパーニュを造り上げる
そんな新世代シャンパーニュ生産者を生んでいるようであります。
ベルトラン・ゴトロ氏のヴェット・エ・ソルベと言えば
現在でも品薄のシャンパーニュであり
唯一の個性持つシャンパーニュとしても
キュヴェ・フィデルなど
孤高の存在的な硬質でシャリシャリするほどの研ぎ澄まされた感性そして
透明感芯の強さ発揮するシャンパーニュであります。
ゆえに今回のドマルフ・フリゾン
楽しみでありました。
そして入荷から落ち着かせ今回のテイスティングとなりましたが
正直まだまだ待ちたいところ
でもそのポテンシャルの高さと
ヴェット・エ・ソルベに通じる魅力感じることできました。
早速抜栓でグラスに注ぐと
ややピンクがかった色合い
基本は黄金色のやや濃いめの色調ですがそこにピンクのベールがかるような感じ
香り・・
きたきたトースト香がスラリとほんわか立ち上がる
その後香りに果実香が加わっていきグレフル、オレンジピール
そのピノの果皮感が
そのピンクのベールがかるように香りにも加わるんですね
酸の強さ強靭さもヴェット・エ・ソルベのキュヴェ・フィデル並み！
これを待っていた！といった感じの
存在感
香りやより厚みましナッティな重厚感も加わり複雑性増しますが
何より中心に存在する
膨大なミネラル
硬質にシャリリするクリスタルな芯が存在するので
まずモッタリするような重い感じとは全然違います。
味わいもその延長線上に
極ドライ頭の中を刺激する直接訴えかけるがごときミネラル感
やはり味わいもこの感じ・・・キュヴェ・フィデル08を思い出す！
ピノの骨格のしっかりとある骨組みは堅牢なものだが
その周りには無駄なものは無く
ピノノワールの水晶で外観を覆うような建造物のようなシャンパーニュ
現在でも二日目三日目
いやいや一週間でもその佇まいに揺らぎは無く
そのポテンシャルの高さに驚かされます。
日を追って果実味も柔らかく厚みまし
旨味の大きさも楽しめます。
熟成してくなかで密度ましまとまりがさらにでてくると思います。
楽しみな生産者生まれたと言えるのではと思います。
ぜひ！！！！！！！
以下インポーター様情報
Champagne Goustan Brut Nature / Demarne-Frison
シャンパーニュ グスタン ブリュット ナチュール / ドマルヌ フリゾン
フランス シャンパーニュ地方
ピノノワール100%
ヴィレ シュール アルス村にほど近い、レ クロ ド ラ コートと呼ばれるキンメリジャン土壌の区画に植わるピノノワールを主に用いて造られるシャンパーニュ。ドマルヌ フリゾンでは例年3月に畑に自生する植物がブドウの生育を阻害しないように耕耘を行うが、この区画はその際に馬を用いて耕される。またワイン造りにおいて特徴的なのは、ブドウの糖度が上がり過ぎない過熟でないタイミングでタイミングでの収穫をする点。収穫されたブドウは圧縮空気を用いたプレス機で優しく圧搾され、古樽にて発酵・熟成。その間補糖などは一切されずにマロラクティック発酵も経て、原酒となるワインが造られます。その後、瓶内二次発酵を経て、最終的にドサージュ（糖分添加による甘みの調整）は行わずに完成させます。
グラスに注ぐと、非常に細やかでクリーミーな泡立ちがあり、ナッツなトーストを思わせるような香ばしいニュアンスがグラスから感じられます。味わいは品の良いミネラル感と凝縮感のある果実味がしっかりと詰まっており、奥行きのある優美で複雑な表情を見せてくれます。シリアスというよりも外向的な風味を備えており、長くその味わいの余韻を楽しむことができます。
最近しみじみと感じるのは「人と人とのつながりもテロワールなのでは」ということです。つまり、いわゆる気候や土壌などの環境条件を評価軸にした自然のテロワールに対して、その地域だからこそできること、その地域にあるコミュニティが大きくワイン造りに影響していることなど、とある地域の人と人の社会的関係性が生み出しているワインもあるなと思うからです。
何の話かというと、昨年末にリュペール ルロワという造り手のご紹介で、ナチュラル＆クオリティ シャンパーニュ市場にはじめて挑戦した当社でしたが、彼らの近隣でもう1人素晴らしいシャンパーニュの造り手がおり、他の地域でもよくある話ではあるのですが、良い造り手はなぜか地理的にも集中するなと思ったからです。
しかし、その理由は当然と言えば当然で、官僚的で保守的な「伝統的」シャンパーニュのヒエラルキーを離れるには、自由な発想とリスクをとる覚悟が必要で、その拠点も「守られた」場所ではなく「攻めなくてはいけない」場所から生まれます。そしてその覚悟を持った人たちはより大きなうねりを生むためにも自然とコミュニティを形成して連携していきます。またその中から開拓者のようなリーダーが生まれ、道なき道を作っていくことによって、後進の造り手たちがよりスムーズに挑戦できるようになるという好循環が生まれます。
さて、今のシャンパーニュの革新的進化を切り拓き、地域のリーダーとなっている造り手のひとりがヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロであることは間違いありません。ということで、今回ご紹介するのもヴェット エ ソルベ（そしてリュペール ルロワ）と同様にシャンパーニュ地方最南端の地であるオーブ県でブドウ栽培とワイン造りを行う造り手です。
彼女の名前はヴァレリー フリゾン。
ヴィル シュール アルス村を拠点に繊細で華やかさも兼ね備えた上質なシャンパーニュを生み出しています。
さて、彼女が手がける畑は、ほとんどがピノノワールが植えられており、シャープさとシリアスさのある味わいが特徴のリュペール ルロワとは対照的に、香ばしさと奥行き、リッチさのある外向的なスタイルです。とはいえ緩さはなく、びしっと焦点が定まった風格のある味わいでもあります。
実は彼女のシャンパーニュの人気は、フランスや北欧、アメリカなどでは既に定着した感のあるレベルに達していて、名だたるレストランやショップでは当たり前のように取り扱われていたりします。事実、例年2月に行われるフランスの自然派ワイン生産者たちが多く出展する展示会、ディーヴ ブティーユでもシャンパーニュブースの中でもひときわ人を集める人気ぶりでした。
正直シャンパーニュにあまり明るくない当社だけに完全に出遅れた感はありましたが、せっかくなのでと日本向けにも少し分けてもらう事ができました！！
ワインは「人」単位で選ぶことが何より大切と考えており、「出会い」こそが全てだと信じている私たちですので、当然彼女のワインも「シャンパーニュ」だから取り扱うという訳ではなく、たまたま出会ってしまった「人」が、シャンパーニュでワインを造っていたというパターンです。
そういう意味でも皆さんに自信を持ってご紹介できる特別な造り手！こういう嬉しい出会いはそうそう無いだろうということで…おそらくこれ以上はシャンパーニュの取扱い生産者は増えないのでは？と予測しております。
ということで、更なる詳しい生産者の紹介に続きます！例によって長文ですが何卒お付き合いくださいませ。
「ドマルヌ フリゾン生産者紹介」
ドマルヌ フリゾンは、「伝統的な」シャンパーニュのヒエラルキーの中心地からはやや離れた、シャンパーニュ地方の南オーブ県のヴィレ シュール アルス村に拠点をかまえる造り手です。この地域には、自由な発想とリスクを厭わない果敢な挑戦をする新世代のシャンパーュ生産者がひしめき合っており、その力強いムーブメントを牽引しているのがヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロ氏であることは間違いありません。先駆者としての彼の存在だけでなく、新たに挑戦しようとする造り手たちをサポートするゴトロ氏によって、従来は協同組合にブドウを販売するだけであった栽培家が、代替わりなどを機に自らのワインを手がけるようになります。ドマルヌ フリゾンもそんなゴトロ氏にインスパイアされて誕生した造り手のひとつです。
1997年に家族の所有していた畑を引き継ぐことから始まったドマルヌ フリゾンは、従来からの協同組合へのブドウ販売を継続しつつ2000年代の前半頃から栽培方法をビオロジックに転換していきます。そして2007年に収穫したブドウからは、わずか4000本ではありましたが自分たち自身の手によってはじめてのワインを生み出しました。しかしこの時点ではまだ十分な醸造設備を持っていなかった彼女たちをサポートしてくれたのは、友人であったヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロ氏。この記念すべき初ヴィンテージは、ゴトロ氏のセラーや設備を借りて造られ、シャンパーニュに誠実で野心的な生産者がまたひとつ生まれたのでした。
現在ワイン造りを担うのはヴァレリー フリゾン。人当たりが柔らかく、優しい笑顔がチャーミングな彼女ですが、ひとたび畑に立ちワインに関して語りはじめると彼女の芯の強さを感じることになります。
ドマルヌ フリゾンは現在6haの畑からシャンパーニュを造っていますが、その畑は9つほどの区画に分かれています。この地域の典型的な土壌としてキンメリジャンが主に見られますが、その区画それぞれは白い粘土質、黄色い粘土質、ポルトランディアンなども見られ多様性のある特徴を備えています。ヴァレリーは、そのそれぞれの区画を基本的に単一のキュヴェにまとめてシャンパーニュを造っていますが、栽培においてはその区画毎の魅力が最大限に引き出されるよう細やかな心配りを怠りません。それは自然酵母による発酵を終えて古樽でゆっくりと熟成させたワインをアッサンブラージュ（ブレンド）する際にも続きます。それぞれの個性を備えたワインたちが最も調和し、美しいバランスとなるタイミングを見極めることで繊細さや上品さを感じながらも奥深い果実味や複雑味を備えた優美な味わいのシャンパーニュに仕上がります。
穏やかな人柄のヴァレリーは一見すると情熱を強く表に出すタイプではありません。しかしその実は、深い洞察と強い信念を内に秘めており、ワインの本質やバランスの探求に深く深く向き合っています。その彼女が見つめる先にあるのは「シャンパーニュとしての調和」。ピュアなブドウの栽培、ピュアなワインの醸造を通じてこの理想の実現に努めています。
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